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【つみたてNISAおすすめ投信はこれ!】eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の評判を徹底検証

2020 6/09
【つみたてNISAおすすめ投信はこれ!】eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の評判を徹底検証
今回は、つみたてNISA二大巨頭の一角である「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が本当に良いファンドなのかどうかを検証してみます。
 
目次

eMAXIS Slimとは

 
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、三菱UFJ国際投信が運用が出している「eMAXIS Slim」というインデックス型投資信託シリーズの中での一つのファンドです。
 
現在(2020/5時点)本シリーズから計13本の投資信託が出ており、その中で「投信ブロガーが選ぶ、fund of the year2019」において7本がランクインしています。
 
低コストファンドの代表格として投信業界に大きな影響を与えており、シリーズ全体でも非常に人気の投信であることがわかります。
 
 
 
 
コンセプトは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けるファンド」となっており、今後とも業界最低水準のコストを貫いていく信念がみられるファンドです。
 
実はこのコンセプト、現在のつみたて投信事情を色濃く反映しており思われます。
 
インデックス投信はほぼ9割型コスト(信託報酬)で人気が決まり、従来より低信託報酬のファンドが出るとあっという間に乗り換えられてしまいます。
 
「今後ライバルが現れても、どんどん信託報酬引き下げて行くからね。」という強いメッセージを打ち出すことで、投資家との長期的なリレーションシップを築こうとしているのです。
 
下記の図を見てみましょう。
 

【出所】eMAXIS Slim HP 信託報酬の引き下げ実績(イメージ図)抜粋
 
 
過去3年に渡り段階的に信託報酬を下げていることがわかります。
 
ライバルとして「ニッセイ」「楽天」「SBI」あたりが主にこの信託報酬戦争を繰り広げており、今後とも業界動向としてミリ単位で信託報酬を下げてくる可能性が高いです。
 
その為、このコンセプトによりeMAXIS Slimを持っていれば他のファンドが仮に信託報酬を引き下げても、すぐにeMAXIS Slimも引き下げる可能性が高く、そのような意味では腰を据えて長期的に保有することができる投資信託なのです。
 
 
eMAXIS Slimは「受益者還元型信託報酬率」を採用しているよ!
マッケイ
マッケイ

ミク
ミク
「受益者還元型信託報酬率」ってなんですか?
 
「受益者還元型信託報酬率」とは
 
預かり資産が一定水準を超えると、信託報酬を引き下げること。
 
受益者還元型信託報酬率とは、多くの人がeMAXIS Slimの各ファンドにお金を預ければ預けるほど信託報酬が安くなる仕組みので、今後も人気になれば長期的に平均信託報酬が下がり、さらに旨味が増します。
 
信託報酬戦争の激化に伴いミリ単位でのコスト削減が重要になってくる中、このような施策は投信会社にとって非常に重要なのです。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは

 
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは、数あるeMAXIS Slimの投資信託の中でも、米国株式市場(S&P500)に集中投資をしているファンドになります。
 
つみたてNISAの人気投資信託ランキングでは、楽天証券では堂々の1位、SBI証券では2位となっており(※2020/5/8現在)、SBI証券で1位の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」と並んで国内最安を争う低コストインデックス投信として君臨しております。
 
※SBI・楽天証券HPデータを元に作成
 
 
ご覧の通りミリ単位で信託報酬戦争が行われており、その代表格がeMAXIS Slim米国株式(S&P500)なのです。
 
投資先がS&P500ということは、もちろんS&P500とはなんぞやというところをしっかりと理解しなければなりません。
 
以前にも概要を紹介しましたが、改めて確認をしましょう。

S&P500とは

 
S&P500というのは、NY証券取引所やNASDAQ等の主要な米国取引所の大型株から500銘柄をピックアップして選ばれている指数で、米国ダウ平均と肩を並べて重要視される代表的米国株式指数です。
 
時価総額を指数化しているので、時価総額の大きな銘柄(つまり、大型株)に影響されやすい特徴があります。
 
 

【出所】Finviz: https://finviz.com/map.ashx
 
 
上の図は、S&P時価総額が高い企業の面積が大きくなるように作られたヒートマップです。
 
これを見ると、「マイクロソフト(MSFT)」「アマゾン(AMZN)」「アップル(AAPL)」「アルファベット(GOOGL)」「フェイスブック(FB)」の時価総額が圧倒的に高いことが確認できますね。
 
つまり、S&P500はこれらの企業の株価に大きく影響されやすいことを意味します。
 
S&P500はIT企業関連が銘柄が多いというイメージを持っている方もいますが、実際は様々な業種の大型株が含まれています。

取り扱い証券会社について

 
 
 
特徴的なのは、銀行系なのでネット証券以外の「三菱UFJ銀行」「東京スター銀行」での取り扱いもあり、他のインデックス投信と比べても幅広い金融機関で購入することができます。

どのくらい人気の人気度なのか

 
投資信託の人気度は「どれくらい投資資金が流入しているか」で判断することができ、この指標は「純資産価額」として反映されます。
 
 
純資産価額ランキング
 
・楽天・全米株式インデックス・ファンド
純資産価額:913.89億円  
設定月:2017/9 
取扱金融機関:16社
 
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
純資産価額:902.19億円
設定月:2018/7
取扱金融機関:15社
 
・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
純資産価額:319.6億円  
設定月:2019/9 
取扱金融機関:4社
 
※2020/5/15現在
 
 
つみたてNISAで人気の3つの投資信託を比較すると、純資産価額はある程度設定期に比例して大きくなっていきますが、eMAXISが楽天を一年足らずで猛追していることがわかります。
 
SBIとの設定期の差も1年であることを考えるとeMAXISにいかに資金が流入しているかが見て取れます。
 
取り扱い金融機関が比較的多く、特に三菱系の金融機関の取り扱いがある点が特徴です。
 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)構成銘柄

 

【出所】eMAXIS Slim米国株式(S&P500)月次レポート2020/3/31現在
 
組入上位業種では、「ソフトウェア・サービス」「医薬品・バイオテクノ・ライフ」「メディア・娯楽」と続いています。
 
もう少し細かく紐解いて行くと、「ソフトウェア・サービス(13.7%)」のうち、マイクロソフト1社の比率が5.4%、「メディア・娯楽(8.1%)」のうち「フェイスブック、アルファベット」の2社で4.8%、「小売(6.7%)」のうち「アマゾン」1社で3.6%となっていることがわかります。
 
これは、前述でお伝えしたS&Pの特性である時価総額を指数化しているので、時価総額の大きな銘柄(つまり、大型株)に影響されやすいという特徴を色濃く表している結果です。
 
505銘柄という幅広い銘柄に投資をしているものの組入上位銘柄の株価に大きく影響を受けやすことを覚えておきましょう。
 
 
S&P500時価総額ランキング
 
1位. マイクロソフト
2位. アップル
3位. アマゾン
4位. フェイスブック
5位. アルファベット
6位. ジョンソン&ジョンソン
7位. ウォルマートストアズ
8位. ビザ
9位. プロテクター・アンド・ギャンブル
10位. ユナイテッドヘルス・グループ
 
※2020/5/15現在
 
S&P500と比較してもほぼ一致していることが分かります。
 
米国市場の時価総額の高い順に投資をできるということは米国市場全体の成長性に懸けることでもあり、このビッグマーケット全体に格安信託報酬で投資できるのはとても魅力的と言えるでしょう。
 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)基準価額推移

 
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、スタートしてからまだ日が浅いため、長期投資としての参考にはなりません。
 
ただ、S&Pに連動するファンドなので、過去S&Pの値動きを調べることで基準価額推移の参考にはなります。
 
 
【出所】slick chart S&P TOTAL RETURNより作成
 
 
2008年のリーマンショック以降はS&P500のみならず日本株やREIT等ほとんどの投資対象銘柄で上昇をしましたが、その中でもS&P500のリターンは顕著です。この過去データがあるが故にS&P500インデックスが流行るのも頷けます。
 
合わせて、過去の大きな下落局面を見てみましょう。
 

下落する時は、2〜3年に渡り下落トレンドが続く局面も多く見られます。
 
総じて、過去長期投資としてのパフォーマンスは抜群ですが、下落トレンドに陥ってしまった場合には少し腰を据えた投資が必要になります。
 

まとめ

 
現時点でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は国内最安クラスの投資信託であることは間違いありません。
 
また、コンセプトから今後さらなる信託報酬戦争が繰り広げられても断固戦う様子なので、特につみたてNISA行う上では引き続き外せない投資信託になりそうです。
 

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