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【投資で損しない考え方】人はなぜ投資で損をするのか、勝ちゲームを理解すべき。

2020 5/01
【投資で損しない考え方】人はなぜ投資で損をするのか、勝ちゲームを理解すべき。
資産運用をする人の中には二つのタイプが存在します。
 
「損する人」「得する人」
 
です。
 

そして、資産運用をする上での非常に有名なゲーム理論で「ゼロサムゲーム」とう言葉があります。

 

目次

ゼロサムゲームを知ろう

 
 

ゼロサムゲームとは

 

市場参加者の取引の総和が「ゼロ」になるゲームのこと。

 

誰から得をすれば、誰かが必ず同じ分だけ損するシステム。

 
 
為替取引は「ゼロサムゲーム」に該当します。
 
例えば各国の通貨量は無限にあるわけではなく、一定の量が市場に保たれている状態ですが、その通貨を買うという行為が発生しているということは、その裏ではその通貨を売るという行為が発生しております。(例:銀行でドルを買う=銀行がドルを売る)
 
競馬やパチンコも「ゼロサムゲーム」に該当します。
 
これらは全て全体のパイが決まっている状態でそのパイを取り合うわけゲームです。胴元は勝者・敗者ともにテラ銭(手数料)をとりますからつまりゼロサムどころか、プレイヤーからみるとゼロサムどころか「マイナスサム」状態になります。(全体の還元率が100%未満の状態)
 
ゼロサムゲーム理論からすると、FXなどの為替取引も銀行やFX会社が胴元となるマイナスサムにすぎないということです。
 
そして、世の中のギャンブルのほとんどはマイナスサムゲームであることを理解しなければなりません。
 
そして、このようなゲームに参加することを「投機」と言います。
 
 
 
投資:「資本を投じる。」
 
投機:「機会(タイミング)を投じる。」
 
 
これが、「投資」と「投機」の違いです。
 
まず、投機家ではなく、投資家になるには原則「ゼロサムゲーム」にはベットしないこと、これが鉄則になります。
 

我々の生活の中にプラスサムゲームはあるのか

 
マイナスサムゲームは還元率が100%以下の、基本的そして長期的にはほぼ負けるゲームであることは理解頂けたと思います。
 
それでは、その逆の「プラスサムゲーム」というものは存在するのでしょうか。
 
 

プラスサム代表①:株式投資

 
 
株式市場はプラスサムです。
 
なぜなら、市場全体が上昇していく可能性があるからです。
 
競馬やパチンコは全体の決まっているパイをプレイヤーが取り合う中で胴元がそのパイからさらに手数料を取るので「マイナスサム」ですが、株式市場はそのパイ全体が長期的には上昇していきます。(証券会社が胴元として手数料を取りますが、そのコストよりも市場上昇規模の方が大きい。)
 
30年前に米国インデックスを買った方で今損している人がいるかといったら、一人もいません。なぜならパイ(市場規模)自体が上昇するからです。
 
米国インデックスを買い、それを長期的に保有することはパイ(市場全体の上昇)を狙っていく行為であり、ゼロ(マイナス)サムゲームには該当しないということです。
 
 

プラスサム代表②:クレジットカードのポイント

 
 
クレジットカードのポイントも「プラスサムゲーム」に該当します。
 
クレカポイントは消費をした対価として、クレジットカード会社がリピーター獲得のために支払う広告費に近しい部類であり、企業自体が価値を上げようとする行為の中の必要コストです。
 
そのコストを払うことで、ユーザーは儲かり、さらに企業価値が上がることで企業も儲かる仕組みです。この付加価値によりゲーム参加者は全員勝ちます。
 
 

プラスサム代表③:交渉

 
 
プロスポーツ選手の中ではよく「年俸」という言葉が使われます。
 
年俸は、企業が選手に給料を払い(マイナス)、選手は年俸を受け取る(プラス)になります。基本胴元は年俸を支払うためのテラ銭は取りませんのでゼロサムゲームです。
 
ただ、ここに「交渉」というスキームを入れると年俸の増減交渉以外に、「契約年数を伸ばす」等お金以外に発生する付加価値を交渉することでお互いの利害自体を拡大させることができるので、交渉はプラスサムゲームになります。
 
ミク
ミク
マイナスサムゲームの方が身近なものが多いわ。

マイナスサムゲームばかり手をつけないよう注意しないといけないね。これは全て投資ではなくて「ギャンブル」だよ。
マッケイ
マッケイ



 
<マイナスサムゲーム>
 
・FX
・パチンコ
・競馬
・宝くじ 等多数
 
<プラスサムゲーム>
 
・企業ビジネス
・交渉
・株式取引(長期運用)
・クレジットカードポイント

短期投資はマイナスサムゲーム

 
株式取引はプラスサムゲームの代表であることはお伝えしましたが、これはあくまでも「長期運用」に限りの話です。株式取引におけるプラスサムゲームは、「市場規模が拡大すること」を前提としています。
 
短期売買においては「今日買った企業の企業規模が今日中に上昇した。」なんてことはないからです。
 
つまり、株のデイトレードはマイナスサムゲームです。(ただ、胴元のテラ銭が少ないという点においてはまだゼロサムに近いマイナスサムです。)
 
 

なぜ人はマイナスサムゲームに参加するのか

 
 
 
<マイナスサムゲームの特徴>
 
・手軽に儲けれる
・短期で儲けれる
・天文学的低確率で大儲けできる
 
 
 
これがマイナスサムゲームの共通の特徴です。
 
人間には、金欲という大きな欲求とは別に「ラクしたい」「すぐに儲けたい」「大きく儲けたい」という、ラクを求める心理や確率の低いものに対して刺激を求めたいという心理もあり、そのような欲求に漬け込んだゲームがマイナスサムゲームなので踏み込むべきではありません。
 
さらに、これらマイナスサムゲームの中の多くには「公営賭博(競馬や宝くじ)」であり、政府が大々的に宣伝し、参加を煽るのでタチが悪いのです。
 
つまりこの逆、「簡単に儲けようとは思わない。」「短期で儲けようと思わない。」「大儲けを狙わない。」の3点を守ればプラスサムゲームで戦うことができるのです。
ミク
ミク
株式への長期投資は数少ないプラスサムゲームなんですね。
その通り。そういう意味でも政府もイデコやNISAで投資を促しているのがよくわかるね。
マッケイ
マッケイ
 

まとめ

 
人生という長いレースの中で資産を増やす唯一の方法は「プラスサムゲーム」にベットすることです。ここまでで、お気付きの方も多いでしょう。我々の生活の中で「プラスサムゲーム」は少なく、「マイナスサムゲーム」の方が圧倒的に多いのです。つまりこれが「搾取」なのです。
 
消費者は前提として「搾取される側」であることを前提とした上で、賢い人は「プラスサムゲーム」で戦うこと求めます。
 
 
資産を増やす=プラスサムゲームで戦う、このことを忘れてはなりません。

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