MENU

【投資初心者向け】積立投資や長期資産運用の始め方をわかりやすく解説

2020 6/09
【投資初心者向け】積立投資や長期資産運用の始め方をわかりやすく解説

個人の投資は昨今数多くの投資先や優良な投資先が存在しますが、ひと昔前までは今ほど多くの投資先や優良な銘柄はありませんでした。

 

投資信託においても現在は購入時の手数料が無料で、信託報酬も限りなくETFに近いインデックス投信も増えましたが、数年前までは投信会社は儲かりもしないインデックス投信よりも毎月分配型投信などのアクティブ投信がメインでに設定をしていた為保有コストも割高でした。
 
さらに昔に遡るとネットが普及する以前の、手でサインを使って売買注文を伝える証券マン(通称:場立ち)が証券市場にいた頃は、株価が今のようにリアルタイムどころかオープンにすらなっていなかったので、証券会社の言い値でしか株を買えない時代もありました。
 
ここ数年で金融業界にもフィンテックの波が一気に訪れ、また政府の政策上の後押しもあり個人投資の裾野が広まった中、シロウト投資家の間では有限な資金力の中で「まずは何で運用すべきか」「どれくらい分散すべきなのか。」など、選択肢が多い故に昔では考えられなかった入り口段階での悩みも多くなりました。
 
そこで今回は幅広い投資対象の中で、ハイパフォ投資家になるための「王道の投資手順」を解説します。
 
目次

個人が投資対象とできる投資先はどれくらいあるのか

 
まずは、現在どれくらいの投資先に個人の投資家が投資できるのかを抽出してみます。(全てではなく、あくまでも代表的な分類です。)
 
 
メジャーな投資対象一覧
 
・個別株(日本株・米国株) 
・債券(国内外・国債社債など) 
・iDeCo 
・つみたてNISA 
・一般NISA 
・上場投資信託(ETF) 
・商品(金)
・ソーシャルレンディング
・仮想通貨
・FX 
・ロボアドバイザー 
・ポイント投資 
・不動産(REIT含) 
・外貨建て保険
・オプション・先物
 
 
挙げればもっとありますが、ほとんどのシロウト投資家においては上記の投資対象に収まるはずです。
 
中でもや「ロボアドバイザー」「ソーシャルレンディング」あたりはここ数年で新しい投資先として普及してきたもので長期運用とも相性が良いことから、NISAや米国ETFなどと同列で投資をしようか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
 
仮にもし現在数千万円レベルでの運用をしているのであれば、様々なアセットクラスに分散し投資することも有効ですが、積立投資レベルでこれらのアセットクラスの多くにベットするのはあまり得策ではありません。
 
特に今後積立投資をベースにした資産形成を考えている方は以下の投資順に従って運用を始めてみることをオススメします。

長期積立投資への扉は「つみたてNISA」から

 
まずは王道の「つみたてNISA」です。
 
これを外して他の投資から始めるのはナンセンスです。
 
それほど税制のインパクトがとても大きく、2024年施行予定の新NISAでつみたてNISAの期間が延長される予定なので、これから始める方でも運用額に不利なく投資をすることができます。
 
長期運用は時間を味方につける運用なので、資産を大きく育てることを前提にしています。
 
従って、20.315%の税金が非課税になる、というのはとてもインパクトがあることなのです。
 
年間40万円まで投資ができますので、まずは満額まで投資をすべきであるということを認識しましょう。
 
満額に到達するまでは他の投資には手を触れずとも問題ありません。
 

合わせて読みたい記事

つみたてNISAと同時に、企業型確定拠出年金 or iDeCoも確認しよう

 
つみたてNISAと同水準で重要なのが企業型確定拠出年金やiDeCoです。
 
もし、会社で確定拠出年金制度があるにも関わらず満額の積立をしていないのであれば、つみたてNISAの前に確定拠出年金を満額まで拠出すべきです。
 
長期的に育てた利益が非課税になるだけで無く、拠出金の「全額」が所得税、住民税控除の対象になるので、毎年の収入に対して大きな節税が可能になります。
 
もし、会社に確定拠出年金制度がなければ、iDeCoに満額入りましょう。
 
 
iDeCo拠出限度額
 
自営業者:81万6000円
 
専業主婦(主夫):27万6000円
 
公務員:14万4000円
 
会社員:27万6000円 ※企業年金制度がない場合
 
 
もし、主婦の方で現在所得税を払っていない所得水準の方であれば所得税の節税効果はないのでつみたてNISAのみでも良いですが、さらに余裕資金があり他の投資に向けるくらいであればiDeCoに加入して、運用利益非課税の恩恵を受けた方が合理的かもしれません。
 
会社員の方であればつみたてNISAと合わせて運用することで、これだけでも合計67万6000円分の運用ができるようになります。
ミク
ミク
つみたてNISAとiDeCoはセットで考えると投資方針も立てやすそうです。

その通り。まずは自分が確定拠出年金に加入しているかどうかから見ていこう。確定拠出年金も立派な運用手段の一つだよ。
マッケイ
マッケイ

合わせて読みたい記事

つみたてNISAとiDeCoだけでも、年間67万6000円、20年間では1352万円分の運用が可能になります。
 
つみたてNISAの銘柄は基本的に株式で運用するタイプが多く、またiDeCoは債券で運用するものもありますが、非課税のメリットを最大限受けるためには大きな利益を狙うべきであり、メインは株式での運用になります。
 
したがって、20年後に1000万円以上の株式ポートフォリオを保有していることを想定すれば、その他のアセットクラスでの運用も検討しても良いかもしれません。

さらなる余裕資金でソーシャルレンディングを検討しよう

 
そこで次にくるのが、ソーシャルレンディングです。
 
 
オススメポイント
 
・価格変動がない
 
・長期複利運用が可能になる
 
・為替リスクを受けない投資先が多い
 
・少額からの投資が可能
 
 
ソーシャルレンディングは一定期間投資資金を投資先へ貸し出す形で運用されますので、原則価格変動がありません。
 
つみたてNISAやiDeCoなどの投資信託運用とは違い、株価下落局面でも元本にはマーケットの直接的な影響がないため大きなポートフォリオ分散効果を生みます。
 
また、多くの投資信託の主要運用先は海外マーケットであり、投資信託の中で「為替リスク」を背負っている場合が多いです。
 
しかし、ソーシャルレンディングは基本的に円建てのものが多いので、利回り2〜5%ほどのミドルリターンで為替リスクに影響を受けることなく運用できる金融商品はかなり魅力的であると言えます。
ミク
ミク
ソーシャルレンディングはまだ新しい投資先だから不安です。。

ソーシャルレンディングには特有の投資先リスクや事業体リスクがあるので、少額の資金を事業者別投資先別に運用してリスクを分散していこう。
マッケイ
マッケイ
 

合わせて読みたい記事

金の優先順位は割と低め

 
情勢が不透明になると人気の高くなる投資商品ですが、長期運用における優先順位としては低めです。
 
メリット
 
・インフレに強い
 
・現物資産として保有できる
 
・情勢不安時のリスクヘッジになる
 
 
デメリット
 
・金利がつかない
 
・コストが高い
 
 
金は情勢不安時のリスクヘッジになる為、ポートフォリオ上5%〜10%の程度保有する分には良いですが、積立資産としてメインで保有するタイプの資産ではありません。
 
その理由の大部分を占めるのが「無金利」であることです。
 
長期運用はインカムゲイン(株の配当や債券の金利等)を再投資しながら市場の拡大に乗じて資産を増やすことが大前提の投資である為、インカムゲインのつかない投資は有効な策とは言えません。
 
また、金は購入や売却時にも手数料がかかる場合も多く、現物であればセキュリティ上のリスクも存在する為、長期投資においてポートフォリオ分散の為の少額保有以外にメリットは特にないと考えて良いでしょう。
 

ロボアドバイザーや海外ETFの優先順位は?

 
運用指図型ロボアドバイザーや海外ETFの優先順位は、つみたて NISAやiDeCoを満額投資後になります。
 
これら二つは税制的なメリットがなく、運用指図型ロボアドバイザーにおいては運用手数料が1%前後と、実はコスト面でもそこまで割安な水準でもありません。
 
また、海外ETFは信託報酬こそ割安ではありますが、為替手数料や購入時売却時手数料がかかったり、再投資が自動でできない等のデメリットも存在します。
 

合わせて読みたい記事

仮想通貨には投資すべきかどうか

 
「将来どのような立ち位置になるのか。」「どのような値動きになるのか。」過去の値動きが当てにならない反面、うまく上昇すれば株や債券とはほとんど関係のない値動きをする特性から将来的なポートフォリオ分散の一環として保有するメリットは大いにあります。
 
ただ、税制面で他商品より不利であることや金利メリットが得られないなど仮想通貨ならではのリスクも存在しますので、損益が気にならない程度の資金で分散として保有するのがベターでしょう。

まとめ

 
長期投資において欠かせないものは、兎にも角にも「つみたてNISA」と「iDeCo」であることはご理解頂けたと思います。
 
この順序を間違えると、将来的に数百万円近くのリターン差を生むことにもなりますので、これから長期投資を考える際にはしっかりとした道筋を立てて運用していきましょう。
目次
閉じる