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みんなの貯蓄ってどれくらい?年代別の貯蓄額を徹底調査してみた。

2020 8/09
みんなの貯蓄ってどれくらい?年代別の貯蓄額を徹底調査してみた。

6月7月は多くの会社員にとって労働が報われたと唯一思える「ボーナス月」ではないでしょうか。 

この時期は隣の人のボーナスが気になり、「お前いくらだった?」と聞くことにより、テンションの上がる人もいれば、会社を辞めたくなる人もいることでしょう。 

そもそもお金というものに対して適切な教育を受けていない我々マネーリテラシー難民は、あまりお金事情は他人に教えるものでもないし、聞くことは失礼であるという風潮の中教育を受けてきました。 

しかし現実は、隣の人の給与事情や貯蓄事情をこっそり気にしていたり、家庭では同期や友人の給与事情を比較して愚痴ったりしているTHEお金ムッツリ人種でもあります。 

そこで今回は隣の芝生が青く見えている皆様方の為に、マッケイが日本人のお金事情を徹底的にお伝えしていきます。 

これを知って自信を持つ人、テンション下がる人それぞれいると思いますが、現実を見てきましょう! 

目次

日本人の家計金融資産ってどれくらい?

 みなさんは、日本人が持つ金融資産の総計をご存知でしょうか。 

金融業界の方は知っている人も多いと思いますが、一般の方はあまり知らない方を多いはずです。 

 日本人の金融資産総計:1,855兆円 ※H30時点

【出所】日本銀行 資金循環勘定  

現在、日本人の貯蓄額は1,855兆円あります。 

これを、総務省「人口推計」に基づき、国民一人あたりに単純平均すると約1,500万円/人保有している計算になります。 

「それだけしかないの?」という方もいれば、「そんなに持ってないよ」という方もいるでしょう。 

ちなみに日本人の平均年齢は2018年現在で47.7歳です。 

日本人の半分は1,500万円の貯蓄を持っている(?)と聞いていかがでしょうか?

平均値と中央値の違いを知ろう

 「日本人の平均金融資産が約1500万円」という言葉は、日頃のニュースなどで知っている方もいるかもしれません。 

実はこの数値、あくまでも単純平均をしただけの話なので実際に二人に一人が1500万円もの金融資産を持っているわけではありません。 

仮に日本人が二人しかおらず、一人が資産1億円、もう一人の資産がゼロであった場合、平均すると日本人の家計の平均金融資産は5000万円になってしまいます。 

平均というものはごく一部のお金持ちが平均数値を押し上げてしまうため実態よりも大きな数値が出てきてしまう性格があるんです。 

マッケイのアイコン画像マッケイ

これでは、前者の人は「これだけしかないの?」って思ってしまうし、後者は「こんなにもあるの?!」と思ってしまい、両者にとってかけ離れた数字になってしまうね。

そこで登場するのが中央値という考え方です。 

現実的な数値に近づける為には中央値という見方の方がよりリアルに見れます。  

中央値とは
対象世帯を金融資産額の少ない順に並べた際に、ちょうど中央にくる世帯の金融資産保有額

世帯当たりの金融資産(中央値):419万円

【出所】金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](2019/令和元年) 

 国民を金融資産順にならべてちょうど真ん中にくる人の金融資産額は419万円となります。 

こちらの数値の方がかなり実感に近いリアルな数値のように思いませんか? 

1,500万円と聞いて悲観的になってしまっていたみなさん、そんなことは決してないので安心してください。 

それでは、20年前と比べて家計の金融資産がどれくらい増えているか見てみましょう。 

【出所】日本銀行 資金循環勘定

実は、日本の家計の金融資産は1994年(26年前)と比較して、なんと1.5倍以上に膨れ上がっているのです。

みなさんこの26年間でお金持ちになったものです。 

これはマクロな視点で見ても全うな経済活動をしていく中で右肩上がりになるのは当然といえば当然ですね。

金融資産の内訳はどうなっているの?

 一言で金融資産と言っても「現預金」「株」「保険」など、金融資産は多岐に渡ります。そこで日本人の貯蓄額の中身がどのような内訳になっているのかを確認しましょう。 

【出所】金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](2019/令和元年) 

金融業界では、「貯蓄から投資へ」という言葉をキャッチフレーズに約1,800兆円に及ぶ個人資産を少しでも投資へ向けさせようと昔から切磋琢磨しております。

直近では政府の後押しも活発化し、NISAやiDeCo等税制メリットを打ち出すことでさらに投資への流れが加速したと思いきや、実は、日本の家計の金融資産割合は1994年と比べてほぼ変わっていません。 

大まかに「現預金50%、保険30%、有価証券(株・投信等)20%」前後をうろちょろしている状況です。 

世界と比べて見ましょう。 

   想像通りではありますが、やはり日本人の貯蓄率は非常に高い水準でありリスク性金融資産の比率が低いことがわかります。 

金融農耕民族であることは決して悪いことではありませんが、この状況が20年以上ほぼ変わっていない事実はかなり悲観的に捉えるべきでしょう。

年代別・1世帯あたりの金融資産保有額

 続いて、年代別に金融資産保有額を見ていきましょう。 

【出所】金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査] 令和元年

基本的には年代が上がれば上がるほど、平均値でも中央値でも金融資産額は上昇しております。 

しかし、70代以上になると金融資産が目減りしており一部金融資産を切り崩している様子が伺えます。 

このような統計から見ると、やはり若いうちに金融資産を形成し、老後に備えることは非常に重要であることがわかります。 

H30年簡易生命表によると、日本人の平均寿命は「男性:81.25歳  女性:87.32歳」となっており、今後伸びていく可能性が高い中、強固な金融資産と資産を増やすための資産形成はより重要なものとなっていくでしょう。

まとめ

 今まで定年といえば60歳が一般的でしたが現在は大企業を中心に65歳まで伸び、今後はさらに70歳まで伸びる可能性もあります。 

「人生50年労働社会」がもうすぐそこまできているのです。 

もしかしたら、60歳から始まる悠々自適な老後生活などというのは一部のリタイア組に止まり、退職金も少ない大多数のサラリーマンは身体的肉体的な負担が大きい中、65歳を超えても「働かざるを得ない」状況が続く可能性が高いのです。 

それを少しでも回避するためには人生50年労働という長期間で、政府の後押しする地に足をつけた資産形成や稼ぐ手段を見つけることが必要だということがわかりました。 

みなさん、労働をしましょう。

そして、運用をしましょう!

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