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クラウドバンクを2年運用してわかったリアルなメリット・デメリットまとめ

2020 9/29
クラウドバンクを2年運用してわかったリアルなメリット・デメリットまとめ

マッケイはポートフォリオの中に2年前からクラウドファンディングを入れています。理由としては、

  1. 値動きのない高利回り資産を保有したい
  2. 為替リスクを排除した円建て投資がしたい
  3. 市場暴落時でも安定して稼いでくれる資産が欲しい

の3つがあげられます。

現在は円の金利が世界最低水準を維持しており、また投資先も国内より海外の方がパフォーマンスが良いとあって資産運用先のベースは海外資産(米株、ドル建て社債など)になります。

特にインデックスファンドやETFで長期運用している方はほぼ米国に投資をしていることになり、事実上為替リスクが常に発生している状況になります。

これは、投資先銘柄のパフォーマンスがどれほど良くても為替が円高になれば円建てリターンを悪化させてしまうことを意味します。

とはいうものの、現状円建て債券に近しい運用ができるものはクラウドファンディングしかなく、値動きや為替リスクを排除できる資産としてマッケイは運用資産の10%程組み入れた運用を2年ほどしました。

今回は、クラウドファンディングの中でも特に人気の高いクラウドバンクを2年間運用してみた感想を運用上におけるメリットデメリットも合わせて説明します。

目次

メリット① リアルに2年間運用で元本遅延、元本割れゼロ


クラウドバンクは実質平均利回り7.4%、融資元本回収率100%(2020/9現在)を謳っておりますが、このような高い利回りで回収率100%であることに少し疑いを持っている方もいるかもしれません。

しかし、これは本当です。

マッケイは1案件に対して10万円〜15万円の投資をしているので、常に複数の案件がクラウドバンクの中で走っている状況ですが今まで一度も元本割れはおろか、遅延もしたことがありません。

下記の表を見てみましょう。


分配金が出なかった月や過度に低くなる月もなく、複数の案件が安定的に稼働していることがわかると思います。

将来的に元本割れや遅延を完全に否定することはできませんが、少なくとも長期複数案件に投資をしてこの結果には満足できるものでした。

メリット②毎月分配なので分配金が貯まりやすく、純粋に楽しい

クラウドバンクは毎月分配型なので、毎月上旬に分配金入金のお知らせがメールで届きます。

長期投資家としては、インデックスファンドや米国ストリップス債券など分配金や利金の出ない運用がメインなので投資において分配金が出る感覚は海外ETFや保有株式からの微々たる配当ですが、7%前後の運用で毎月分配は思いのほかインパクトがあります。

2020年リターン一覧

分配金はある程度溜まったら再投資するので、その間の複利の機会損失は否めませんが、しっかりリターンが出ていることをとても感じやすく今や毎月の楽しみになっています。

メリット③元本償還が思っているよりも全然早い

マッケイも投資をして一番意外だったのが、元本償還が思っていたよりも早いということです。

通常クラウドバンクでは満期まで1年前後の期間の案件が多いのですが、その中には数ヶ月で早期償還を迎えるものも多く、複数案件に投資をしていると1〜2ヶ月に1回は何かしら償還を迎え新しい案件を探しています。

元本償還が当初よりも早いことはその分案件内でのリターン機会を喪失していることになりますが、流動性を高く維持しながら他の案件にロールできるのでむしろ投資家としては都合が良いと思います。

幸い、クラウドバンクは案件を多く保有しているので選ばなければ案件に困ることはありません。

デメリット①投資先案件が隔たっている

クラウドファンディング事業者によって投資案件に特色がありますが、その中でもクラウドバンクは

①米国不動産ローン
②中小企業ローン
③太陽光発電
④風力発電
⑤国内不動産担保ローン
⑥バイオマス

の案件でほぼ占められます。

これらの案件は満遍なく出るものではなく、一定期間集中して同じ案件が出る傾向が強いので好みの案件がずっと出てこず資金が滞留し続けるリスクがあります。

マッケイのアイコン画像マッケイ

マッケイは、太陽光や風力、バイオマスが好きだけど、今はなかなか出てこず滞留資金が結構あるんだ。

デメリット②運営元・投資先の信用リスクが想像以上につきまとう

個人的にはクラウドバンクは是非ポートフォリオに組み入れて欲しい投資先の一つですが、運用のメインにはなりません。

それは、元本回収100%ではあるものの、運営元・投資先の破綻リスクが常につきまとうからです。

元本割れを経験したことがない故に、

①クラウドバンクの案件がデフォルトした場合にどれくらいの返済されるものなのか
②クラウドバンク自体がデフォルトした場合は資金はどの程度返済されるのか


が全く見えないリスクがあります。

信用リスクは1案件でも返済率0%であれば、それだけで過去数年分の分配金や元本までも割る可能性もあるため、事業者や案件の分散は必須です。

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デメリット③人気案件はすぐなくなる


デメリット①に通じますが、クラウドバンクでは一定期間同じような案件が継続して出る関係で、種類の異なる案件が出るとすぐに満額に達してしまいます。

特に、「電力・風力・太陽光・バイオマス」は比較的利回りが高く償還期間も短いものが多いのでとても人気で、出るとすぐに満額に達してしまいます。

今のところ、案件通知サービスも実装されていないようなのでこまめにサイトを確認するほかありません。

まとめ

クラウドバンクを2年間運用してみて最も魅力的に感じたことは、安定したリターンです。

つみたてNISAでインデックス積立投資もしていますが、同時期にスタートして現在リターンが5.5%なので、インデックス積立投資よりも2年間の実績ではクラウドバンクの方が良かったということになります。

3月のコロナショックで大きく資産が下落した際にも、唯一クラウドバンクはそんな時も元本割れすることなく分配金を出し続けてくれたのでポートフォリオ上とても良いリスクヘッジになっていると言えます。

2年間の運用の中で、ポートフォリオ運用においてクラウドバンクが一定以上の効果を発揮したことは間違いありませんので、皆さんも是非組み入れて見てはいかがでしょうか。

オススメです。

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