前回はバイデン政権は発足する中、昨年からクリーンエネルギーの上昇幅が米国グロース銘柄の指数を超えてビットコインに次ぐ2位であることをお伝えし、今後もクリーンエネルギー関連銘柄が伸びる理由をお伝えしました。

前回の記事に次いで、今回はクリーンエネルギー銘柄に分散投資が可能なETFをまとめ形式で綴ります。
iShares Global Clean Energy ETF
ティッカー | ICLN |
設定日 | 2008年 |
純資産総額 | USD4,688 M |
経費率 | 0.46% |
分配利回り | 0.33% |
銘柄数 | 33 |
YoY | 141% |
シャープレシオ(3Y) | 1.42 |

ICLNはクリーンエネルギー関連ETFの中ではもっとも純資産総額が大きく人気のあるETFです。セクター別には生活関連銘柄に約50%、その他IT銘柄に約28%、産業に約20%ほど投資をしています。
シャープレシオも最も高く運用効率が良い初心者に最もおすすめのETFです。
・銘柄数は少なめ
・経費率がもっとも低い
・もっとも人気なETF
・初心者におすすめ
Invesco WilderHill Clean Energy ETF
ティッカー | PBW |
設定日 | 2005年 |
純資産総額 | USD2,160 M |
経費率 | 0.70% |
分配利回り | 0.48% |
銘柄数 | 48 |
YoY | 204% |
シャープレシオ(3Y) | 1.36 |

経費率が平均よりも高めですが、その分年間上昇率が最も高いのがPBWです。ICLNに次ぐ純資産総額とシャープレシオでICLNに並んで人気のETFです。
ICLNと比較すると、投資セクターがICLNよりもバランスされており、生活関連が約28%、産業が約35%、IT銘柄が約25%となっています。
・経費率高め
・ICLNよりもバランスの取れたセクター分散
・年間上昇率が最も高い
First Trust NASDAQ Clean Edge Green Energy Index Fund
ティッカー | QCLN |
設定日 | 2007年 |
純資産総額 | USD2,000 M |
経費率 | 0.60% |
分配利回り | 0.31% |
銘柄数 | 31 |
YoY | 184% |
シャープレシオ(3Y) | 1.33 |

QCLNの特徴は何と言ってもエネルギー関連銘柄でありながら、セクターがIT銘柄に寄っている点にあります。
組み入れ比率が最も高い銘柄がテスラ(TSLA)という点も他のETFとは大きく投資戦略が異なることがわかります。IT関連銘柄に約45%、一般消費材に約17%投資をしています。
・IT銘柄比率が高い
・一般消費材への投資を含む
ALPS Clean Energy ETF
ティッカー | ACES |
設定日 | 2018年 |
純資産総額 | USD783 M |
経費率 | 0.65% |
分配利回り | 0.56% |
銘柄数 | 36 |
YoY | 184% |
シャープレシオ(3Y) | – |

ACESはクリーンエネルギーETFの中で最も新しく2018年に運用が開始されたETFです。
そのため、3Yシャープレシオを出すことができませんが、イメージとして前述PBWの小型版といったところでしょうか。今後の実績に期待したいです。
・純資産総額は少なめ
・最も新しいETF
・将来性に期待
Invesco Global Clean Energy ETF
ティッカー | PBD |
設定日 | 2007年 |
純資産総額 | USD300 M |
経費率 | 0.75% |
分配利回り | 0.48% |
銘柄数 | 87 |
YoY | 145% |
シャープレシオ(3Y) | 1.19 |

2007年に設定されたPBDはシャープレシオが1.19と他ETF比べてあまり高くなく、純資産総額も最も低いため、現段階での選択肢はあまりないと言って良いかもしれません。
投資セクターは、IT、生活関連、産業と20-30%程をまんべんなく投資しており、上記ETFの中では最も多くの銘柄に投資をバランスは良いファンドと言えるでしょう。
クリーンエネルギー関連ETFはすでに2〜3倍近くの伸びを記録しており、割高感は高い銘柄も多く含まれています。
しかし、今後バイデン政権で実行されるであろう巨額インフラ投資やESG投資への注目度によるインパクトはとても大きく分散投資の一環として中長期目線で保有するにはオススメです。

