こんにちはっ!外資系バンカーのマッケイです。
月初恒例、外資系バンカーとして超富裕層の方々向けに資産運用コンサルをしているマッケイの運用ポートフォリオ実績9月分を公開しますっ!
【マッケイ情報】
年齢:30代半ば
職業:外資系バンカー
年収:一般サラリーマンの大台クラス
資産:○千万円
結婚の有無:有(DINKS)

今回は、とあるファンドを2銘柄売却しました!

何を売却したの!?

グローバル3倍3分法ファンドとスパークス日本株ロングショートファンドだよ。

なんでこのタイミングで売却してしまったの!?特に株式なんて上げそうなのに。

確かにそうだよね。今回はその中でもグローバル3倍3分法ファンドについて売却理由をしっかり説明してみるよ。
2020/9現在のポートフォリオ


グローバル3倍3分法やスパークス日本株ロングショートファンドを売却したことによりポートフォリオがかなりスリムになりました。
グローバル3倍3分法はレバレッジ型バランスファンドである為各アセットクラスの割合が大きく変わることはなく、債券40・株式30・その他30の割合を維持しています。

8月との比較は、先月の記事を見てね。

グローバル3倍3分法を売却した理由とは
8月も引き続き株式が堅調な動きとなり、この流れは引き続き9月も続きそうな流れです。
直近ではウォーレンバフェットが日本の5大商社株を約5%買い付けたとニュースが話題になり大きな話題となり、今まで上昇力の弱かったコモディティ関連や商社株を中心とした国内割安株に見直し買いの可能性が出てきました。
そんな中、マッケイはグローバル3倍3分法を売却しました!
売却した理由は3つあり、

上記のリターンを因数分解した表を見ると、今までほとんどのリターンを債券であげており、株式とREITが足を引っ張っているという構図でバランシングしていました。

グローバル3倍3分法の詳細はしたの記事で確認しよう!

通常のバランスファンドでは、債券が組み込まれていても実際には株式の方がボラティリティが高いため、相場下落時には債券の上昇が株式の下落をカバーしきれないという現象がおきますが、このファンドでは債券に3倍のレバレッジがかかっているので相場下落時にバランシングしやすいとメリットがあります。
ただ、3月のコロナショックでは株式・REITそれぞれ1,000円以上(基準価格ベース)の下落をしたため、債券では吸収しきれなかったのですが、5月以降は株式が大きく上昇するかたわらREITや債券も上昇しパフォーマンスを見事回復させました。
ただ、マッケイが最も危惧したことは、
債券価格は歴史的割高水準にあり、すでに株高局面にある相場で仮に大きく下落する局面が来た場合に株式が逆相関する可能性は低く、同アセットで共倒れする可能性がある。
という点です。
グローバル3倍3分法は債券と株式の値動きが逆相関関係であることを前提に作られており、ヘッジ目的での債券部分にレバレッジをかけることでボラティリティを上げることで、上昇時には従来のバランスファンドよりも上昇しやすい状況を作り出すことができるファンドです。
しかし、裏を返すと債券相場が崩れた場合にはこの前提は大きく崩れます。
特に債券にレバレッジをかけているグローバル3倍3分法ファンドの組み入れ債券は通常よりも大きく崩れることは確実であり、その損失は現物の株式やREITの上昇では到底追いつかなくなる可能性が高いと踏みました。(これを逆レバと呼んでます。)
今までは債券の歴史的上昇により恩恵を受けてきたグローバル3倍3分法ですが、米国10年物国債で0.5~0.7%、30年物でも1.5%という債券高水準からさらに大きく債券が上昇するとは考えづらく、その部分をレバレッジに頼っているグローバル3倍3分法ファンドは一旦債券と株式の相関関係の歯車が狂いだすと雪崩のように下落する可能性があります。

加えて、REITに関しても今後1〜2年はネガティブに見ており、緩やかな下落局面に差し掛かるとマッケイは考えているため、総合的判断で売却に踏み切りました。(REITに関しては下落余地は残されているものの、割安なタイミングで長期目線での積立はありだと考えています。)
今後のポートフォリオ展開
グローバル3倍3分法ファンドとスパークス日本株ロングショートファンドを売却したため、ポートフォリオが大きくスリム化されました。(グローバル3倍3分法ファンドはレバレッジ効果でポートフォリオを肥大化させていた為)
つみたて NISAでの株式買いは引き続き継続しつつ、債券は保有する米国30年債をベースに継続保有します。
その他先進国債券は様子を見ながら徐々に売却していき、将来的な円安を睨みUSD建てで海外ETF及び日本株の割安銘柄にもベットしていこうと考えています。
それでは、引き続き9月もよろしくお願いしますっ!
