資産運用の世界には「損をする」というワードがつきまといます。
投資の世界の人間はマーケットを見ながら、損失を出した際には自身の精神状態やマーケットインorアウトのタイミングが適切だったのか、などあらゆる観点から自身のトレードを分析しアップデートでしていきます。
しかし、我々ハイパフォ投資家は投資を生業とはしていないので、そのようなごく一部の成功者の経験やハウツー論を学んだところで自身の中長期的な資産形成には大して役に立ちません。(逆に、これから投資を生業とするのであればどしどし学んでください。)
資産形成において投資テクニックに依存しない我々ハイパフォ投資家は、まず成功者のハウツー論よりもハイパフォ投資家村の中で「損する人の特徴」を洗い出すことで、その反面教師になることがパフォーマンスをあげる最も近道であるのです。
そこで、述べ数百人の資産形成アドバイザリーを行ってきた外資系金融マン・マッケイが今ままで見てきた「資産形成で損する人の特徴」を洗い出して見ましたので、このようなローパフォ投資家の反面教師にして学びましょう。
目次
特徴その1. 投資方針ブレブレマン
ローパフォ投資家のみなさんは最初は資産形成のために積立NISAやイデコで長期運用だと意気込んで大体上限一杯やるのですが1年もすると当初の意気込みが脆くも崩れ去ります。
実は長期運用はそこまでトレードしないので簡単と思っている方もいるかもしれませんが、はっきり言います。
「マーケット相手にブレずに10年以上続けることは最も難しい。」
10年、20年以上何かをブレずに続けた経験のある方って想像以上に少ないです。
それをいきなり大切なお金でやろうとしているのですからブレるのも無理ありません。
経済ショックが置きると、積立を一時ストップしてみたくなります。
最初は金額が小さいので大したこと無いですが、年数が重なれば重なるほど金額が膨れ上がりブレも大きくなります。
利益も出てくると下がるのが怖くなり、売りたくなります。
しかしそれらの外的要因流されずに、しっかりとしたブレない精神を持っていなければ長期資産形成はできません。一度扉を開けたらとにかくブレずにやり続けましょう。
マッケイの一言
何十年に渡り資産形成をし続けたその事実こそが、きっとあなたの本当の「積み立て資産」になる。
特徴その2. マーケットが上がるとひたすら買いたがる、マーケットストーカー
このような人を僕は「マーケット追随型投資家(マーケットストーカー)」と呼んでいますが、これも経験上損する典型です。
マーケットストーカーは短期的にはマーケットの波に乗るので含み益は出やすいですが、大体まとまった金額で投資して利益が出ている間は売れずに、少し含み損を抱えるとすぐに売ってしまいます。ジリジリと損をしていくので注意しましょう。
特徴その3.経済・マーケットテラー
ハイパフォ投資家にとって経済やマーケット学ぶことや、習慣として動きをキャッチアップしていくことはすごく大事なことです。
しかし、ハイパフォ投資家が片手間に得た知識などは長期資産形成におけるパフォーマンスとはほぼ無縁で、逆にその無駄なマーケット感が余計な感情を生み出します。キャッチアップした情報はあくまで超客観的に捉え、取引の足かせにならないようにしなければなりません。
特徴その4.マーケットは自分中心に回っていると考えている、セカチュー投資家
投資家A
今の1ドル105円はまだ円安水準だと思うんだよね。
なぜそう思うのですか?

マッケイ
投資家A
僕はリーマンショックの時1ドル80円で買っているもん。
。。。。

マッケイ
結構多いです。
自分の買値より高ければ「割高」安ければ「割安」と持っている人。
長期投資の世界では我々の買値売値など、鳥取砂丘の砂一粒にすぎません。
特徴その5. お金ができたから「買う」お金を使うから「売る」、マーケットムッシー
投資家A
ボーナス入ったので何かいい投資ありますか?
投資家A
ちょっと海外旅行にいくので、一部売却します。
耳覚えのある方も多いのではないでしょうか。
マーケットの上昇下落はあくまで外部的要因に左右されるのであって、あなたのボーナス、退職金の入金時期によって左右されるものではありません。
まとまった資金で運用する場合は、「タイミングを待つ。」ことも重要なのです。
特徴その6.ほぼ毎日マネフォを見ている、マネフォハッカー
最近はかなりフィンテックの流れが加速し資産管理系のアプリを利用している人も多いです。
超絶便利なのでぜひ利用して頂きたいアプリですが、利用時はちゃんとTPO考えましょう。
閲覧自粛区域
・電車の中 ⇨ あなたの少額資産丸見えですよ。
・レストラン ⇨ あからさまにテンション下がった顔で分かります。
・公衆トイレ ⇨ あなたどれだけ出してるんですか。みなさま並んでます。
特徴その7.考えなく新しい投資に便乗する、アーリーアダプターすぎ投資家
ここ数年に「仮想通貨」「クラファン」等多くの新しい投資先が個人投資家の選択肢に増えました。しっかりとした考えと理解があった上での投資であればむしろ素晴らしいと思います。
しかし、たまにこのような方がいらっしゃいます。
投資家A
ビットコインってサイコーじゃないですか!投資信託みたいに税金取られてないですよ!
⇨ 税金は取られるものではなく、払うものです。
投資家A
ロボアドのシュミレーションによると僕の資産は20年後はウン千万になることが決まりました!早くも老後2000万円問題は解決です。
⇨ロボアドの前にシュミレーションの意味をググりましょう。
特徴その8.「株」か「預金」かしか頭に無い、白黒投資家
まとまった資産は複数のアセットを組み合わせた運用をお勧めします。

マッケイ
投資家A
フクスウノアセツト?・・・そんなことしなくても、株が一番リターンがいいことがわかっているので全部株にいった方がいいに決まってます!やばくなったらすぐに現金化すれば損しません!
「下がる時には現金にして、上がる時には株を買えばいい。」という意見。
長期投資でそれが読めたら苦労しません。。そもそも趣旨が違います。
特徴その9.チャート分析大好き、一人アナリスト
チャート見るのが趣味な方多いです。
過去にいました、こういう人。
投資家A
見てくださいよ、このチャート。ここからグイっと、この綺麗な曲線美が分かりますか!
確かにすごい上昇してますね。

マッケイ
投資家A
チャートって長期で見ると一本の線ですが、その中には様々な人の「幸せ」「悔しさ」「怒り」などの思いが詰まっています。まさに現代アートですよね!
。。。。。

マッケイ
チャートで一つの芸術でも作られてみてはいかがでしょうか。
特徴その10.複利運用に夢見がち、投資ドリーマー
かつて、アインシュタインは言いました。
「複利は人類による最大の発明だ。 知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」と。
みなさん複利の5%運用がどれほどまでにリターンを創出するかはご存知でしょうが、あなたが理想とする金利が今後20-30年続く保証などどこにもありません。あなたの予想する複利趣味レーションはおそらく来年、再来年には脆くも崩れ去ります。
ハイパフォ投資家のみなさん、是非反面教師にしてブレない資産形成をしていきましょう。