マッケイは長らくKYASHを利用しており、クレジットカードと紐付けることで年間1%(上限1200ポイント/月)までのポイントが取れたり、UIに関しても利用履歴がすぐに確認できたり全体感がとても見やすかったりするので、絶賛愛用中の決済カードです。

ただ、KYASHは段階的にサービスを変更しており今回のアップデートでさらに次世代の銀行という立ち位置としてサービスを展開していこうとする流れが加速しました。
そのアップデートされたサービスが「残高利息」というものです。
まずは、KYASHの段階的なサービス変更をまとめます。
- 2%ポイント還元終了、1%ポイント還元スタート(2019/9)
- KYASH Cardサービス開始、IC チップ搭載(2020/2)
- 3Dセキュア搭載(2020/11)
- 残高利息サービス開始(2020/12)
大きなサービス変更はこのような感じですが、スタートアップ企業だけあってかなりスピーディーなアップデートをしてますね。
1については完全に改悪と言って良いでしょうが、2ではかなり使い勝手がよくなり改良と言えました。

ただ今回のアップデートはどうなのでしょうか。
今回のアップデートのポイントは3つあります。
・100万円までの預け入れ(残高)に対して、年利1%の残高利息を付与
・ポイント付与上限の変更(クレジットカード経由のポイント付与が上限500Pまでに制限)※KYASHカードの場合
・指定金額を登録カードから入金する機能を廃止
残高利息サービスとは、銀行口座残高などから入金した残高に対して、年利1%の利息を付けるというものです。(2020/12/8より)
つまり、通常の銀行口座と同じくお金を入れておくと1%の利息がつきますよというもので、KYASHが次世代の銀行としてのブランディングを加速させるサービスとも言えます。
おそらくKYASH側としては、デジタルバンキングサービスを加速させるために現在は決済カードとして「使うためのサービス」としか認知がされていませんが、今回のアップデートで「貯めるためのサービス」としての認知を獲得する狙いがあるのでしょう。
「100万円預けても、もし KYASHが破綻してしまったら、、、」
と考えるユーザーもいるでしょうが、
ということなのでそこは安心できそうです。
日本の銀行の利息がおおよそ0.001%なので100万円であれば1000倍の利息で運用できる点を考えるとマッケイ的には悪くないと思います。
実際この手のサービスは、ユーザーのKYASHにお金を預けるという心理的ハードルが無くなれば残高利息を縮小してもお金は集まり続け、お金が集まれば、今後「投資」「融資」「為替」「決済」など様々なサービスを提供することでお金を握るKYASHをハブとした多面的なビジネスができるので今回のアップデートはその布石とも言えるのです。(おそらく残高利息サービスは段階的に改悪するはずです。)
決済サービス会社からの脱却を図り、本格的に次世代の銀行として認知させるファーストフェーズになるということです。
ただ、ユーザーとして改悪と言わざるを得ないのは、
です。
今までクレジットカードと紐付けることで1%分のポイント二重取りができたのですが、それが上限500Pまでに制限されました。
つまりクレジットカード決済の場合、5万円までの利用分までにしかポイントがつかないということになります。
銀行口座から入金した残高からの引き落としであれば今まで通りのポイントがつきますが、クレジットカードとの紐づけができないのであまり意味がありません。
ちなみに、マッケイの場合はクレジットカード決済で2%以上のポイントが獲得できているので銀行入金分の残高からの引き落としは全く考えていません。

この点において今回のアップデートが改悪であるという意見が多数出ているようで、クレジットカード経由でのポイントがここまで下がるのであれば利用しない等の意見もちらほらあります。
ここまででまとめると、KYASH利用による利益の最大幅は、
100万円預入:100万円×1%=10000ポイント
毎月5万円クレジットカード決済:5万円×1%×12ヶ月=6000ポイント
計:16000ポイント/年
となります。もちろん利息といえど現金でもらうことは出来ないのでKYASH内での決済利用のみになりますが、資金は100%供託されており、保証されるということなのでとりあえず100万円預けて利息を獲得しながらクレジット決済をしていく方針が良さそうです。
個人的にKYASHにはかなりの期待をしているのですが、マッケイの予想として今後証券サービスやソーシャルレンディング、外貨サービス等を始めることで総合的な金融サービスグループとして成長していくことが想定されるでしょう。
