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【株か、株以外か。】個別株と投資信託、どちらで運用すべきなのかを考察

2020 6/09
【株か、株以外か。】個別株と投資信託、どちらで運用すべきなのかを考察

ハイパフォ投資家になる上で非常に重要なのがポートフォリオ運用です。

著名投資家・レイ・ダリオのオール・ウェザー型(株式・債券等あらゆるアセットに投資し、下落局面でも強固なパフォーマンスを維持すること)は非常に有名であり、超長期で安定的なパフォーマンスを維持することを提唱しております。

ハイパフォ投資家希望の方が投資を始める際にまず考えなければならいのが、「株か、株以外か。」なんです。

本テーマに沿ってもう少し具体的に言うと、「個別株での運用をメインにするか、投資信託での運用をメインにするか。」です。


どちらをベースに運用するかはもちろん好き好みですが、個人的にはまずは投資信託をメインとした運用で資産形成のベースを作りながら、さらなる余裕資金において個別株を探していくのがハイパフォ投資家になるためには重要ではないかと考えます。


その理由を考察していきましょう。

目次

投資信託のコストが劇的に安くなっている

投資信託には、購入時手数料や信託報酬、場合によっては信託財産留保額(解約時手数料)など一定のコストがかかります、

ひと昔前まではこの手数料が非常に高く運用パフォーマンスを押し下げる要因となっていたため長期投資には向いていないとも言われていましたが、現在では政府自体が個人での資産運用を全面的に推奨していることもあり、劇的に安くなりました。

ネット証券取り扱い銘柄を中心に、購入時手数料は当然のことながら、信託報酬もインデックス型ではついに大台の0.1%を切るファンドも出てきました。


【激安コスト代表】SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

これは以前より手数料が安いと言われているETFのコストに限りなく近くなってきており、その他下記のメリットも考慮すると十分支払うに値するコストです。

積立NISAを利用できる

今の時代ならではの大きなメリットです。

NISA詳細については本記事では触れませんが、長期的なステーブル運用を目指すハイパフォ投資家はパフォーマンスの効率化においても是非積立NISAでの運用はやっておきたいものです。

積立NISA銘柄は長期投資に向いていると認定を受けた投資信託のみで構成されているため、個別株での運用はできません。

逆に言うと、積立NISA銘柄に採用されている投資信託であれば少なからず「コストが安く」「途中償還リスクの少ない。(おそらく)」優良な投資信託であると言えます。

星の数ほどある投資信託の中で、お墨付きの銘柄に税金をかけずに投資できるわけですからこんな良いことはありません。

個別企業の信用リスクをとる必要がない

個別の企業の株を買うと言うことは、投資金額分をその企業の信用リスクに全て晒すと同じことです。これは、市場のインデックスに関係なく、以下のような不確定要素に投資資金が100%依存するということです。


・経営者のスキャンダル

・個別企業の不祥事

・経営方針、社長の経営手腕

・業界自体の栄枯盛衰


ハイパフォ投資家は、このような個別の不確定要素を極力薄めていかなければならず、あくまで世の中全体の成長曲線に合わせて資産が増えていかなければなりません。

この成長曲線にうまく乗れない典型的なパターンの一部として個別信用リスクがあり、この信用リスクは長期運用であればあるほど大きくなります。(長期になるほど変化率が高まる為)

もちろん、銘柄分析と分散投資によりある程度リスクを和らげることは可能ですが、世の中の成長曲線合わせるという大前提を捉えるとインデックス投信を買った方が早いです。

国際分散投資の重要性


あなたが「個別株」で思い浮かぶのはおそらく「日本株」でしょう。

しかし、大きな成長曲線に乗るためには資金をグローバルに向ける必要があります。そもそも、日本のような高齢大国の成長曲線に資金の全てを向けることがナンセンスであり、成長曲線というものはもっと時代に応じて私たちの生活とは無縁のところで発生しているものです。

あなたが当たり前のように行っていること、例えば「円で貯蓄、運用」「日本株に投資」「日本の不動産の保有」などは、あなたがたまたま日本人だからしていることであって、ハイパフォ投資家を目指すに当たっては、まずあなたが日本人であることを忘れることも重要です。

国際分散投資をするに当たっては個別株での運用はコスト、労力、効率、全ての面において投資信託の方が勝っており、個人投資家が成長曲線に個別株で追随するのはほぼ不可能なのです。

まとめ

個別株は個別株の醍醐味があり、一企業の成長を応援できるという意味では素晴らしい投資です。したがって、ハイパフォ投資家を目指す方は、資産形成のベースは機械的な積立運用をも含めて投資信託で行いながら、さらなる余裕資金が生まれた際には「成長曲線に乗る。」というよりは、「純粋に企業成長を応援する。」という気持ちで個別株投資を行ってみるのも良いかもしれません。

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