マッケイは最近米国グロース株をを買い進めており、前回GoodRXという米国株の将来性についての記事を書きました。

ただ、米国個別株投資はしっかりリターンを狙おうと思うと馴染みの無い米国株式銘柄を選定をし、銘柄分析も原則英語というハードルの高さがあります。

ちなみに、マネー版の読者は米株インフルエンサーの勧める株を訳も分からず購入するというイナゴ買いは絶対にやめようね!
何度も言いますが、米株(特にグロース株)のイナゴ買いは確実に負けます。
自分で選定や分析ができないのであれば米株個別株がどれだけ上昇していても買うべきではなく、そのような方には米国ETFの購入をオススメします。
そして前回の記事では、意外とみなさんが知らない米国グロース株へ集中投資をするETFを10銘柄紹介しましたが、もちろん米株ETFには個別株には無い独自のデメリットが存在します。

今回は、海外ETF投資全般における投資のデメリットをまとめます。
インデックス系からテーマ系まで銘柄がとても多い
国内で海外ETFを多く取り扱っている証券会社で且つ売買手数料が安い証券会社といえば、楽天証券とSBI証券が有名です。
楽天証券とSBI証券を比較すると銘柄の種類はほとんど一緒ですが、銘柄数が若干異なります。
楽天証券:320銘柄
SBI証券:301銘柄

楽天証券の方が若干多いのね。

実際の運用では、銘柄数にこだわる必要はなくて経費が安くて実績や人気のある銘柄があるかどうかで証券会社を決めよう!
米国に上場している銘柄だけでも300銘柄以上あるので、ある程度投資テーマや経費率等で絞っていかないとなかなか決めきれません。

マッケイのオススメはあるの?
最初は何を買っていいかもわからないと思うので、基準としては
- 投資テーマを決める(インデックス投資orグロース集中投資 等)
- 組み入れ銘柄を確認し、投資対象銘柄が合っているかを確認
- ピックアップした対象ETFの経費率を確認し、できる限り安いもの選択
このようなイメージで絞りこみながら決めていきましょう。
投資指標が無い
個別株では投資をする際や売却をする際に様々な判断材料があります。
・ファンダメンタルズ要因
・テクニカル要因
・イベント要因
・その他マクロ要因
など複合的な要素を総合的に勘案して購入や売却を決断することができます。
一方でETFはあくまでも流動性の高い投資信託なので、売買自体は通常の投資信託と異なりリアルタイムにできますが、その判断基準となる指標が多くありません。
組み入れ銘柄も多岐に渡るので、個別銘柄の動きや決算を判断材料にすることができず、マーケット全体の動きから売買を判断しなければなりません。
例えば、インデックスが上昇しているのにもかかわらず保有テーマETFが下落している場合は組み入れ銘柄のどれかが大きな下落圧力をかけていることになりますが、そこまでは追えないと言うデメリットは存在します。
米ドルで運用しなければならない
海外ETFの売買は基本的に米ドルでの運用になります。
円決済で運用もできますが、円決済は円建てという意味ではなく、ETF購入時に合わせて米ドルに変えてくれるというサービスです。どちらにせよ米ドルを通貨として保有することになるので、ETF本来のリスクの他為替リスクにも気をつけなければいけません。

投資信託なら為替リスクは関係無いの?

円建てで投資をする投資信託も投資先が海外なら実際には為替リスクはあるんだ。ただ、為替リスクも込みで基準価格が動いているから、為替による価格変動要因と投資先による価格変動リスクを見分けることが難しいんだ。
つまり、ETFではどれだけ投資先の株価が上昇して基準価格が上昇しても、大きく円高になっていた場合は円評価額ではプラスにならないということになります。
1ドル100円で 1万米ドルをETFへ投資=100万円(円建て評価額)
ETFが2万米ドルにまで上昇したものの、為替が1ドル50円=100万円(円建て評価額)
⇨米ドル建てでは増えているものの、円建てでは増えていない
為替差損が、投資先利益を相殺してしまっていることがわかりますね。
ただ、多くの方は米ドルが2万ドルまで増えているためそのまま米ドル建てで運用しながら為替が戻るのも待つことになります。(ちなみにこの場合は税金はかかりません。)
購入時売却時ともに手数料が発生する
最近の国内投資信託は、インデックス型を中心に運用コストが大きく下がってきており、中には海外ETFに匹敵するほどの信託報酬で運用されている投資信託もあります。
それらの多くは、購入時や売却時の手数料は無料ですが、海外ETFの場合は通常の海外株式の売買と同じ手数料が売買時に発生します。

楽天証券は国内最安クラスの手数料ですが、往復の売買手数料で約1%弱かかる計算になります。
保有期間が中長期の場合は、売買手数料コストよりも経費率の方が運用益に与える影響が大きく、短期の場合は売買手数料の方が運用益に与える影響が大きくなります。
一般的にETF保有者は中長期での運用をする方が多いので、経費率を重要視する傾向にあります。
税制メリットが無い
海外ETFには税制メリットがありません。
むしろ為替リスクが別で存在し、これらはみなし円換算額で税金が発生するので注意しましょう。
1ドル100円で 1万米ドルをETFへ投資=100万円(円建て評価額)
ETFが9000米ドルにまで下落したものの、為替が1ドル120円まで円安時に売却=108万円(円建て評価額)
この場合、ETF自体(ドル建て)では損をしているにも関わらず円建て利益8万円に対して税金が発生します。

円に変えなければいいんじゃないの?

みなし円換算額課税だから、円に変えなくても税金は発生してしまうんだ。ドル建てで損をしているのに税金が発生するなんて、なんか難しいわ。。そのままドルで運用する場合には、このパターンは特に注意だね。
長期投資が前提であれば、つみたてNISAを利用すれば売却益が無料で海外ETFよりも複利での積立運用もしやすいです。
売買手数料はもちろん無料で信託報酬も海外ETFと比べても遜色ないものも多いので税制メリットを最大限に生かすためにはつみたてNISAから始めてみるのも良いかもしれません。

海外ETF投資のハードルが高い方の代替案

海外ETFに投資はしたいけど、なんか大変そうね。。。

確かに投資初心者には少しハードルが高いかもしれないね。なんかもっと簡単な方法はないの?ロボアドバイザーならもっと簡単に海外ETFに分散投資ができるからオススメだよ。
ウェルスナビやTHE+docomoであれば、面倒な手続きなしで簡単に海外ETF投資を行うことができます。
税金の最適化までしてくれるので、海外ETF投資に挑戦したいけど時間や労力をかけたくないという人にはピッタリのサービスです。
こちらの記事に詳細を載せますので、時間があれば確認してみてください。

