こんにちはっ!外資系バンカーのマッケイです。
今回は長期投資をする上で必ず押さえておきたい複利運用の考え方と、最後に複利運用を実現するオススメの投資先を5つまとめて紹介します。
複利の意味を理解しよう

複利の考え方って長期投資には必須なの?

そうなんだ。長期投資を行う上では複利の考え方が基本になっていて複利で運用できなければ長期投資の妙味がとても薄れてしまうんだ。
ウィキペディアより
複利とは複利や重利とは、複利法によって計算された利子のこと。複利法とは、元金によって生じた利子を次期の元金に組み入れる方式であり、元金だけでなく利子にも次期の利子がつく。したがって、各期の利子が次第に増加していく。投資や借金などでは、雪だるま式に利子が増えていくことになる。 対義語は単利で、元金だけを利子の対象とするもの。
要するに、1年目の利息を再投資することで2年目の利息が増え、1年目2年目の利息にもさらに3年目の利息がつき、4年目にも…..と利息が利息を生む構図を作ることで資産が雪だるま式に増えることを「複利」と呼んでいます。
長期投資を行う上では株式や債券、ETFなど様々な資産を保有することになりますが、株式であれば「配当」、債券であれば「金利」、ETFであれば「分配金」が定期的に出る場合があります。
長期投資においてはこのような利子配当収入をそのまま銀行口座に入れておくことや、ましてや消費に回す等という行為は論外であり、再投資しすることで「複利」効果を得ることが重要なのです。
もし、再投資せずに銀行口座に置きっぱなしにした場合は複利効果が得られない「単利」での運用となり、運用効率が大幅に下落します。
複利効果を得る=利子配当収入は再投資する
この大原則が長期投資の基礎となっていることをまずは理解しましょう。
複利と単利ではどれくらいの差が出るのか
みなさんが最も気になるテーマだと思います。
複利運用は投資期間が長ければ長いほど大きな効果を発揮するため長期投資との相性がとても良いと言われいる反面、運用初期段階ではそもそも受け取る利息も大きくはないので複利効果を実感しにくい点もあります。

マッケイの感覚だと、複利効果を肌で実感できるのは投資開始10年後からかな。20年経過すると爆発的に資産が増えていることを実感できるよ。
それではシュミレーションをしてみましょう。
【シュミレーション前提】
・積立額毎月5万円
・積立期間20年
・金利5%、1年複利、税引き前計算
20年後の運用結果は
①単利の場合18,024,920円
②複利の場合20,294,036円
②−①=2,269,116円

同じ金利、同じリスク、同じ期間で運用をしても複利運用と単利運用では約226万円(税引き前)の違いが出ることがわかりますね。

利子配当を再投資するかしないかでこんなに違うなんてビックリだわ。

利子配当は一回あたりの利益はそこまで大きくないけど、再投資して利息に利息を積立し続ければ長期運用ではこれくらいのスケールメリットが生まれるんだ。

まさに塵も積もればってやつね。
金額や期間がさらに伸びれば伸びるほど複利のインパクトはより大きくなり、さらに大きな差を生むことも合わせて理解しておきましょう。
複利運用と税金の関係
日本の税制で、多くの投資商品では20.315%(2020年現行)の所得税と住民税及び復興税が源泉分離課税されることは知っている方も多いでしょう。(一部投資商品を除く)
ここで重要なのは、税金がかかることではなく(それは当たり前)、
税金は利益確定時(利子配当については受け取り時)にかかる
という点です。
例えば、債券でも利付債の場合再投資をすると税引き後の利息を再投資することになりますが、利息の出ないタイプのゼロクーポン債は税金を考慮せずに将来の受け取り金額から割り引いて現在価値を出しているので複利効果が高いと言えます。
複利運用の注意点とは
複利運用のデメリットをまとめます。
原則元本変動を考慮していない
上記のような複利運用のシュミレーションは原則元本が一定であることを前提としています。
つまり、株式や投資信託等元本が変動する投資先の場合、いくら複利で利子配当収入を元本に組み入れても元本自体が下落するような局面ではシュミレーション通りにはいかないことに注意しましょう。
元本変動を考慮した場合、下落相場に弱い
元本変動がある投資先の場合、元本が下落している局面で複利効果を期待して利子配当収入を再投資した場合、利子配当収入自体も元本と共に下落してしまう逆複利状態になる可能性があります。
ただ、長期投資では「経済の成長に合わせてマーケットも長期的には右肩上がりになる」ことを前提にしているため、短期的な下落相場ではむしろ好機と捉えて再投資する場合がほとんどです。
即時再投資することが前提
多くの複利シュミレーションでは常に利子配当収入を再投資し続けていることが前提です。
ただ、実際には一回あたりの利子配当収入は少なく(特に初期段階では)、一定額貯まったらまとめて再投資する場合も多いです。
その場合、待機期間はもちろん複利効果がありませんので機会損失になる場合があります。
特にETFや債券投資の場合は、投資最低金額が銘柄ごとに決まっているから注意しましょう。
インデックスファンドやロボアドバイザーであれば、配当分を自動的に再投資していくタイプだからこの問題は解消されます。

そいえば、以前に複利運用に関する記事を書いていなかったしら?

よく覚えていたね。複利運用に関する考え方の記事を以前に書いているからそれも合わせて見てみよう!
複利運用ができるオススメ投資先5選
ロボアドバイザー

オススメサービス | ウェルスナビ |
投資種類 | 運用指図型ロボアドバイザー |
最低投資金額 | 10万円 |
積立金額 | 1万円〜 |
運用手数料 | 運用資金の〜1%(長期割あり) |
特徴 | ・ロボアドシェア60%を誇る最大手 ・無料シュミレーションあり ・自動リバランス、税金自動最適化機能あり |

ウェルスナビは複利運用ではとても人気のサービスだよ。投資初心者でも簡単に運用が始められて、リバランスや税金の自動最適化機能もあるから忙しくて投資に手が回らない人には特にオススメ!

海外ETF
オススメ取引証券会社 | 楽天証券 |
投資種類 | 海外上場投資信託 |
最低投資金額 | 数万円単位から(銘柄による) |
手数料 | (2.22米ドル以下) 0円 (2.22米ドル超 ~ 4,444.45米ドル未満) 約定代金の0.495% ※税込 (4,444.45米ドル以上) 22米ドル ※税込 ※2020/8現在 |
特徴 | ・信託報酬が公募投資信託よりも安い ・株式と同じくリアルタイムに取引が可能 ・定期的に配当が出る銘柄も多い |

特に海外ETFは銘柄も多くて、信託報酬も安いのでオススメだよ。自分でポートフォリオ管理をしなくてもいけないという点では投資中級者向けかな。

少額不動産投資

オススメサービス | CREAL |
投資種類 | 不動産クラウドファンディング |
最低投資金額 | 1万円 |
手数料 | 無し |
想定利回り | 3%〜6%前後 ※表面利回り |
運用期間 | 12ヶ月〜 |
特徴 | ・1万円から不動産投資が可能 ・価格変動リスクがない ・運用資産残高No.1の大手不動産アセットマネジメント会社が運用 |

CREALは不動産クラウドファンディングの中でもとても実績豊富なサービスだよ。運用期間も長すぎず、1万円から始められるからクラウドファンディング初心者にもオススメだよ。

少額株式投資

オススメサービス | SBIネオモバ |
投資種類 | 国内株式投資 |
手数料 | サービス利用料毎月200円 (50万円分まで取引放題) |
積立金額 | 100円〜(株価による) |
特徴 | ・大手SBIグループ運営の信頼感 ・毎月200円分のTポイント還元あり ・少額から好きな株式銘柄を購入できる |

お気に入りの株を買いたいけど、1単元が高すぎて買えない。。そんな方でもネオモバの少額投資でお気に入り株が買えちゃうよ。もちろん配当もしっかり出て、200円の利用料もTポイント還元されるから実質無料なんだ。

貸付型ソーシャルレンディング

オススメサービス | クラウドバンク |
投資種類 | ソーシャルレンディング |
最低投資金額 | 1万円 |
手数料 | 無し |
想定利回り | 〜7%前後 ※案件により異なる |
運用期間 | 6ヶ月〜 |
特徴 | ・元本回収率100% ・実質平均利回り7.09% ・価格変動リスク無し |

クラウドバンクはマッケイも投資しているイチオシ投資先だよ。運用実績の詳細は下記の記事を見てみよう!
