こんにちはっ!外資系バンカーのマッケイです。
今回は、投資をこれから始めようとしているみなさまへ投資をする前のマインドセットをお伝えします。
今回の記事はあくまでもこのブログの趣旨でもある長期投資を前提としており、株式トレード等で短期的・爆発的に資金を増やしたい方向きではないのでご了承を。
資産の増やすための3つの「力」とは
まずは結論から。
資産を増やすための3つの「力」とは
[資産形成方程式]
資産形成力=入金力×運用力×節約力
どれかが欠ければ資産形成力は落ちますし、どれかがずば抜けて良ければそれもまた資産形成力が高まることは理解できますね。
資産形成をするということはこの3つの力を高める総合格闘技のようなイメージなのです。
マッケイがなぜ総合格闘技と言っているのかというと、多くの方が資産形成というと「運用力(Yeld)」だけに意識が向いてしまっているためです。
この3つの力を高めるためには、各々の実行難易度と資産形成計画を立てる際の優先順位を知る必要があります。
[実行難易度]
入金力>運用力>節約力
[資産形成計画における優先順位]
節約力>運用力>入金力
資産形成とは3つの力を粛々の実行する総合格闘技であるため、まずは実行難易度が低い「節約力」から手をつけていきましょう。
まずは節約力を高める
節約は最も簡単に且つ即時実行でき、資産形成による効果もとても高いのでまずはじめに行うべきは「節約力」です。
[見直すべき主な節約]
・格安SIMに変更
・無駄なローン(特にカーローン)
・サブスクリプション系サービスの見直し
・保険や車、住宅などの高額資産の見直し
・iDeCo、ふるさと納税の利用
・クレカポイントの活用及び最大化
まずは徹底的に生活における「ムダ」を洗い出し、そこからいくら資産形成に捻出できるかを調べる必要があります。

1年も経つとムダな出費が増えている可能性もあるため、1度だけでなく定期的に見直すことが重要!主な節約術については、下記の記事を見てみよう!

運用力は高められるのか

運用力ってどうやって高められるの?

長期投資で運用力そのものを高めるのは現実的には難しいんだ。デイトレード等とは違って経験やテクニックを介在させずに経済の大きな成長にお金を投資する運用手法だから、おのずと想定リターンも決まってくるんだ。

想定リターンってどれくらいをイメージすれば良い?

大雑把には、株式100%で7%前後、債券100%で2〜3%前後、複数資産をミックスさせたアセットアロケーションで5%を前後を狙いにいくのが一般的かな。
長期投資における運用力は、一般的にある程度決まっているということを理解しましょう。
つまり、長期投資による資産形成を計画する際に、年率10%(複利)で20年30年の計画を立てるのはあまりに現実性の無い運用と言えます。逆に1〜2%程度では投資におけるリスクをあまりに取っていないことにもなります。
そこで長期資産形成計画を立てる際には、
2~3%:堅実
4%~5%:一般的
6%〜:相応のリスク許容
をイメージして計画をしていきましょう。
もし、初心者の方で投資利回りのイメージが掴みづらいという方は、ウェルスナビ等のロボアドバイザーの無料シュミレーションを行ってみることをオススメします。
例えばマッケイの場合であれば、下記のようなシュミレーションになりました。

このシュミレーション(リスク許容度5/5)だと、利回りで5%超くらいのイメージです。

ウェルスナビのシュミレーションを使った詳細記事を以前に出しているので下記記事でも確認してみよう!

無料シュミレーションの質問で様々な回答をしていくことで、どのくらいのリスクテイクでどのくらいのリターンを望むことができるか、という投資における基本的な感覚を知ることができます。
このリスクリターンの感覚はとても重要なものなのでトライしてみましょう。
実際の運用も基本ほったらかしで OKなので、そのまま運用先の一つとしてもオススメです。
みんなが逃げたがる「入金力」を高めるには
やってまいりました、資産形成における最後の砦
入金力
についてです。
入金力とは、会社員であれば「給与」に該当しますし、つまり我々の一般的な収入のことを指します。
お察しの通り、資産形成をする上で最も効率的且つ効果的なのは「入金力を高める」ことは言うまでもありません。
1億円貯めたい年収400万円のAさんと年収4000万円のBさんとでは、そもそもスタートラインが違っていて、Aさんがどれだけ「運用力」や「節約力」を高めたからと言ってもBさんの資産形成スピードには到底かないません。
そのような事実は皆さんも容易に理解しているはずなのに、
とにかく「入金力」からひたすら逃げる人が多いのです!
確かに、難易度としては3つの「力」の中でコントロールが最も難しいです。
ただ、年収が並以下の方は「運用力」や「節約力」を高める前に、まずは収入を増やしていくことが最終的には最も有効な資産形成になります。
「入金力」の底上げは難しいとお伝えしましたが、実は手段としては意外と限られています。
①今の仕事でさらに高みを目指して稼ぐ
②転職して収入を上げる
③副業をする
これしかありません。

株の配当とかは「入金力」に入るの?

いや、それはあくまでも原資となる資産があるからこその話だから根本的な「入金力」にはならないよ。
そして多くの方は、「入金力」に関して以下のような言い訳をします。
・サラリーマンだからこれから収入は増えない。
・年齢的に転職は難しい
・そこまで苦労して稼ごうとは思わない。
まぁ、あるあるです。
よっぽどデイトレード等で経験を積んで独自のトレード論を構築できれば別ですが、上記のような言い訳をする方はそれも難しいでしょう。(トレードで生計を立て続けることはそんな甘い世界ではありません。)
そこで、資産形成において入金力の検討する際の逆算スキームをお伝えします。
①目標資産と年数を決める
↓
②目標利回りを固定する(4%〜5%)
↓
③「節約力」で積立部分を補う
↓
④積立部分の足らない分を「入金力を高める」ことでカバーする。
になります。
積立期間:30年
目標金額:1億円
目標利回り:5%(複利)
だとすると、毎月の積立金額は136,462円になります。
現在の貯蓄可能額が5万円で、節約力で2万円をカバーできたとすると、足らない額は約6.6万円になります。
この6.6万円をどのように埋めようかという話になりますが、入金力の①や②は自身に収入決定権がないためコントロールしにくい分野ですが、③の副業であれば自らコントロール可能です。
そして、③の副業には3パターンあります。
[労働系フロー収入]
・ビラ配り
・コンビニバイト
・UBER EATS配達員 等
[ビジネス系フロー収入]
・せどり
[ビジネス系ストック収入]
・YOUTUBE
・ブログ・アフィリエイト
資産形成のための「入金力」に特化する場合は、圧倒的にビジネス系ストック収入での入金力強化をオススメします。
そもそも、長期運用は20-30年と長いので「入金力」にも複利効果を与えるべきだという考えが原則で、取り組み初期こそ無収入でひたすら努力する忍耐が求められるものの、安定的にキャッシュインが見込める段階になれば、複利効果により短期で今までの努力を回収することが可能なモデルだからです。
さらに知財ストックも溜まり入金経路の多様化が図りやすいメリットもあります。
もちろん、各々デメリットも存在します。
[労働系フローのデメリット]
[ビジネス系フローのデメリット]
[ビジネス系ストックのデメリット]
各々デメリットはあるものの、生活費を稼ぐための「入金力」と、資産形成のための「入金力」は稼ぐ額や方法も全く別物であり、これを混同してしまっている方が多いので「収入全体を底上げする」ことに囚われ過ぎてしまうのです。
資産形成のための「入金力」に特化すれば、おのずとどのポイントでいくら稼ぐべきかが明確になり「入金力」に対する方策も見えてきます。
まずは、自分の手で1000円を稼ぐ努力が将来的な資産形成に大きな差を生むことをしっかりと認識して、資産形成格闘技に挑みましょう!


