こんにちは!外資系バンカーのマッケイです。
僕はかれこれ10年以上超富裕層(ビリオネア)の資産運用や資産管理、承継策をアドバイスする仕事をしております。
そのような方々と日々コミュニケーションを取る中で、彼らの思考や行動には多くの共通点があることに気づいたのです。
正直、普通に生活していたらまず出会うことのない世界の違う方々であり、彼らの行動や思考をとても貴重なもの。
今回は、ビリオネアさん達の行動や思考で私が感じたことをまとめてみました。
目次
特徴1 時間がゆっくりと流れており、会話を楽しむコミュニケーション能力が極めて高い
僕がこれまでに会ってきた超富裕層の方々でまず全ての人の共通項は「気性が穏やか」なことです。
いつ、どのようなタイミングでコミュニケーションを取っても「今日は機嫌が悪いかな?」「今日は何か悲しいことが会ったのかな?」等の感情をあまり表に出すことなく、コミュニケーション上での隙がありません。
そして、「お忙しいですか?」と尋ねても、まず「忙しい。」と答える人はいません。(間違いなく忙しい方々ですが。)
それよりも、その場の私との会話を楽しみ、資産のことだけでなく自分の知らないことを吸収したいという気持ちが強いように思えます。
特徴2 情に厚いが、常に冷静に次の展開を考えている
超富裕層人たちはものすごい合理的かつ効率的であり、意味のないことに時間を使わないというイメージがあると思いますが、実は彼らはその逆です。
合理性や効率よりも人情をとても大事にします。
私の悩みを打ち明けるとあの手この手で解決策を提供してくれます。(私が提供できるものは何もないのに。)
金融商品に関しても、「プロが勧めたものを買う」というスタンスが比較的はっきりしており、そこにあまり自分の意見を介在させません。
何も言わないからこそ、我々は全力で資産を管理する責任感に駆られます。
特徴3 ここぞという時の圧倒的スピード感とスケール感
普段は何かを悟ったように時間がゆっくり流れている方が多いのですが、ここぞという時のスピード感とスケール感は半端ないです。
以前にドルが大きく安くなり100円を割ったタイミングだったでしょうか。
いつもはお会いしても資産や運用に関する話をほとんどしない方がビリオネアさんから、電話がありました。
投資家A
おはようマッケイさん、◯億円分ドル買ってください。
わかりました!

マッケイ
一年に何回もしない、その方との唯一のお金の話です。
「ドルが上がりそう?買った方がいい?」などの無駄な会話はありませんでしたね。
特徴4 短期的な損失には全く興味がなく、経済全体を俯瞰的に見ている
彼らは資産運用において損失を出すことに対してそれほど抵抗がありません。
人生自体が短期だと思っており、その中の数日及び数年の株価やトレンドなどには興味がありません。
世界経済は長期的には成長するものであり、自分たちで成長させるものという認識が強く、短期的な利益追求はほぼ行いません。
金融商品のその時の加熱感や収束感は、超長期で見た場合は大きな経済トレンドに必ず収束していくと考えています。
特徴5 過去の話よりも未来の話ばかりをする。(しかも遠い未来)
後から振り返ると、彼らはあまり過去の話には興味がありません。
それよりも「今後社会はどうなっていくのか」「生活がどのように変わるのか」「経済指数はどういうトレンドになるのか」等の未来の話が大好きです。
資産運用の話でも「過去はこうだったから〜」という話はあまり刺さらない気がします。
投資家A
マッケイさん、100年後の社会ってどうなってるのかな。俺は〇〇なっていると思うんだけどな。そのために〇〇すべきだと思うんだよね。
お気持ちすごくわかります。きっとそうなると思います。

マッケイ
と言いながら、100年後の話にはついていけてない自分がいます。笑
超富裕層さんたちは自分の想う未来が描けており、他人事とは思っていないんですね。
特徴6 隙あらば読書をしており、本を勧めることが好き
超富裕層あるあるです。
私が数分でも席を開けるとみなさん本を読んでいます。
本の種類は様々ですが、キーワード傾向としては世界、人類、宇宙、政治、文化あたりが多いように思います。
そして、とにかく本を勧めるのが大好きで、勧めれるこちらは読まないといけないので結構大変だったりします。
投資家A
マッケイさん、この本すごくいいよ。読んでみる?
あ、素敵な文学書ですね。フランス語?ですか…

マッケイ
せめて日本語か英語にして頂きたい!笑
特徴7 「物価」「税金」「相続」がキーワード
みなさんもお察しだと思いますが、彼らは莫大な資産を保有しているので資産を運用で増やそうとは微塵にも思っていません。
それよりも、「インフレ」「増税」「承継」によって実質的な金銭的価値が目減りすることを嫌います。
そして、それらを左右する人たちである「政治家」の動きにとても注目しています。
会話のほとんどが政治や政治家の思想の話になる方もいるほどで、その知識量と明快な意見に、いつも自身のレベルの低さを感じてしまいます。
特徴8 意外と感覚を大事にし、そして当たるケースが多い
特徴3でもお伝えしましたが、彼らの多くは人情を大事にし、そして直感を大事にします。
なので「なぜこの取引をしたのか。」「なぜ成功をしたのか」というような問いをしても、「なんとなく。」「運が良かったのだと思う。」という曖昧で合理性の無い回答をする場合が多いような気がします。
しかし、そのような類い稀に研ぎ澄まされた直感の多くは投資においてはかなり当たっているような気がします。
特徴9 人の意見を聞くことが好きで、特に否定的な意見に耳を傾ける
超富裕層の人たちはとにかく周りの意見を聞くことが大好きです。
特徴3であったように、スピードが要求される局面ではそのようなことはしませんが普段の彼らは「価値観の共有」をするのが好きなのです。
私からしたら、彼らに意見するどころか色々教えてもらいたいくらいですが、それでも彼らは意見を求めます。
そして、特に否定的な意見にはとことん傾聴し突っ込む傾向にあり、その意見を否定せずに第三者の意見を取り入れる余地がないかを模索します。
投資家A
マッケイさんはどう思う?
賢明な判断では無い気がします。

マッケイ
投資家A
その話具体的に聞きたいな、賢明じゃ無いのというのは?
特徴10 気遣いと、人に対する記憶力が半端ない
気遣いと人に対する記憶力はとにかく感服するします。
投資家A
今日は誕生日ではなかったかね?
投資家A
この前の旅行はどうだった?
僕なんかよりはるか多くの要人と接している彼らでも誕生日や僕の身の回りのことを細かく覚えています。
そして、いつでも気遣いを忘れずどちらが顧客なのかもわからないような気遣いにいつも感服してしまいます。
きっとこのような積み重ねが人徳となり、人を惹きつける魅力に繋がっていくのでしょう。