MENU

長期投資を成功させるリスクとの向き合い方を徹底解説【初心者向け】

2020 9/05
長期投資を成功させるリスクとの向き合い方を徹底解説【初心者向け】

資産運用において、利益の出し方については千差万別で解が出るものでは有りませんが、投資初心者が資産運用で失敗しない方法についてはある程度解が出るものもあります。

ここでは、投資初心者の方向けに資産運用で失敗しない方法をお伝えします。

目次

リスクの概念を知る

投資初心者がまず知るべきはリスクとの向き合い方です。

資産運用をしているといつか必ず見舞われるのが株価(投資信託の場合は基準価格)の下落です。

資産形成は資産の一時的損失を許容することで長期的に資産を形成することであり(これをリスク許容度と言います)、この一時的損失の幅をどれくらい許容するかで、一般的にはリターンもその分だけ高くなります。

リスクとリターンの振れ幅は概ね一致するため、この振れ幅がどちらかに偏り過ぎているような金融商品は詐欺商品の可能性が高いことを認識しましょう。

この下落時と上昇時の振れ幅の差を専門的には一般的にリスクと呼びます。

この振れ幅のことをボラティリティ(変動幅)とも呼び、ボラティリティが高い金融商品を一般的にはリスクの高いものと認識されています。

ミクのアイコン画像ミク

リスクって下落するときの度合いだと思ってたわ。

マッケイのアイコン画像マッケイ

もちろん下落する時に大きく下落するものはリスク高いと言えるけども、専門的には短期間で大きな上昇を伴う運用もリスクが高いと言えるんだ。


株価が上昇している局面では利益(含み益)しか見ない投資家が多いのでそれをリスクだと感じる方はほとんどいません。

一方、株価が下落する局面で初めて自身の運用リスクの大きさに気づくことの方が圧倒的に多く、株価の下落が大きければ大きいほど下落に耐え切れず撤退してしまう投資家も多いのです。

資産運用で成功する投資家の多くは、リスクとうまく向き合うリスクコントロール能力が非常に長けているのです。

リスクコントロール能力の高め方

それでは、どうすればリスクコントロール能力を高めることができるのでしょうか。

実はリスクコントロール能力を身につけることはそこまで難しく有りません。

以下に、リスクコントロール能力を高める6つの心構えをまとめます。

イナゴ投資家にならない

イナゴ投資家とは
株価に影響がありそうな情報が出た株(材料株)を対象に、短期間に何度も売買を繰り返す個人投資家集団のこと。大群で稲に群がり、食べつくすと次の場所に飛び去るイナゴとイメージが重なることから名付けられました。

【引用元】大和証券HP

と業界的には言われていますが、最近ではネット界隈でイナゴ投資家と言うと、著名投資家やインフルエンサー投資家が発信するネット情報を頼りに投資をする素人投資家を指す場合が多いです。

このイナゴ投資家の多くは最終的に資産運用から撤退することになります。

理由は、

・その銘柄を購入した自分に対しての意思がないので、上昇時にうまく売却できない。
・その銘柄を購入した自分に対しての意思がないので、下落するとすぐに売却する。
・イナゴ投資家が手にする情報はすでに古く、手にした時には市場は売却準備に走っていることを理解していない。

つまり、イナゴ投資家は投資する銘柄に考えが及んでないので、結局利益が出ても売却できず、少しでも損をするとすぐに売却してしまう習性ができてしまい、結果ほとんどの場合損をします。

インフルエンサーがオススメする銘柄は上昇局面であっても時すでに遅しということを念頭におきながら情報収集をしましょう。

短期上昇相場には乗らない

投資家心理として長期的な上昇相場に高揚感を覚えることは有りませんが、短期的な上昇になると情報感度の高い投資家ほど他の投資家のネット上での口コミが気になりその相場に乗りたがる傾向にあります。

このような短期上昇相場は、長期トレンドの中においては小さな山の一つにすぎず、そのほとんどの場合において再度谷を形成することになります。(それを繰り返して長期トレンドを形成する)

投資方針の固まっている投資家であれば狼狽買いをせずにむしろ冷静且つ客観的にそのような相場を見ることができ、山で拾わず谷で拾うことを徹底します

全方位型ポートフォリオを意識する

自分が投資をしていない先が短期的にも上昇をすると誰しも悔しいものです。

もしそのような状況をできるだけ避けたいのであれば、全方位型ポートフォリオ戦略をオススメします。

【現代版・全方位投資戦略】
外国債券(国債・投資適格社債)に比重をおきながらも幅広いアセットに分散投資を行う運用。原資産(株・債券)との相関性の低い「ソーシャルレンディング」「金」「仮想通貨」等にも投資をし、個別アセットの急落、急騰に踊らされない強固なポートフォリオ構築する戦略。

マッケイもこの戦略をベースとした運用を行っております。

株式の大幅下落局面にも狼狽しないために、債券や金を一定割合保有し、また仮想通貨上昇局面にも乗れるようにポートフォリオの数%の割合で仮想通貨も保有します。

最近では資産の20%前後で国内外グロース銘柄にも投資をしており、グロース相場の恩恵もしっかり受けながら暴落時にも耐えれるポートフォリオにしています。

全方位投資戦略を採用することで、多くのアセットクラスに常に意識が向く状態になるので、上昇トレンドや下降トレンドを見逃さずに、リスクコントロールを徹底した運用をすることができます。

ポートフォリオ全体のリスク許容度を見極める

リスクコントロール能力を高めるには、まずは自身がどの程度のリターンを求めるのかを初期段階で確定させなければなりません。

短期的な含み益が出た場合、当初予定していたポートフォリオが崩れ、含み益が出ているアセットにポートフォリオ比率が大きく傾いてしまいます。

短期的に利益が出ているアセットに対しては、心理状況がとても強気になるので「まだ上がる。」と思い込んでしまい、売却のタイミングがわからず、結果暴落に見舞われるパターンが往々にあります。

それを回避するにはポートフォリオの基本方針を維持し、強気相場の時こそ当初のポートフォリオ割合を忠実に守ることで、肥大化した資産をリバランスにより機械的に売却することができます。

ポートフォリオ割合を維持することで、期待リターンも当初より大きく逸脱することなく長期的なリターンを形成することが可能になります。

含み益が出すぎてポートフォリオバランスを崩している銘柄には細心の注意を払いましょう

資産運用で大人買いは絶対にしない

資産運用の世界で大人買いは禁物です。

大きく下落する局面である程度まとまった資産を投入することは長期投資において決して悪いことではありませんが、少なくとも上昇局面でイナゴ的に大人買いをしてしまうと取り返しのつかないことになりかねません。

長期運用では常に安定的なリターンを維持することが重要なので、資産の全てを利回り曲線の上に置きたいという気持ちはわかりますが、暴落時に備えて常にキャッシュを生活費の3ヶ月〜6ヶ月、もしくは資産全体の20%程は確保しておきましょう。

分析できないものには投資をしない

イナゴ投資家は、他人が分析した銘柄を後追いするがごとく何の思考も伴わず相乗りします。

ただ多くのイナゴ投資家は損をしてしまいます。

インフルエンサー投資家と同じ銘柄を保有しているにもかかわらずなぜインフルエンサー投資家は勝ち、イナゴ投資家は負けるのでしょうか。

それは分析力にあります。

インフルエンサー投資家は自身でファンファメンタル分析を行った上で確固たる自信の元投資を行っています。

ファンダメンタル分析の過程において売却までのストーリーがある程度見えており、その分析通りに上昇すれば当初の予定通り売却します。

もちろんケースバイケースで当初のストーリーを崩すことも多々ありますが、イナゴ投資家の場合は「なんとなく上昇しているし、みんなが良いって言っているから。」という理由で購入するため、イナゴ的に買うことができても売ることができません。

当然のことながらイナゴ的に狼狽売りをする為、インフルエンサー投資家より高く買い、そしてイナゴ的に安く売ってしまうのです。

どんなにトレンドに乗っている銘柄であっても、自信で分析できない銘柄に投資をすべきではなく、分析力が無い、もしくはするつもりが無い場合はインデックス投資が最もリターン角度の高い投資手法になります。

マッケイのアイコン画像マッケイ

長期投資成功の秘訣は短期トレンドに流されずに、自身のポートフォリオを信じて機械的に投資をしていくことが重要だよ。最大損失時における自身のリスク許容度を逸脱することなく運用していこう!

あわせて読みたい
会社員節税初心者がやるべき鉄板節税術5選【やらなきゃ損!】
会社員節税初心者がやるべき鉄板節税術5選【やらなきゃ損!】こんにちはっ!外資系バンカーのマッケイです。このブログでは基本的に資産を増やすハウツー論をお伝えしておりますが、資産を増やすと同様(もしくはそれ以上)に重要...
あわせて読みたい
資産を増やすための方法と3つの「力」とは【投資初心者必読】
資産を増やすための方法と3つの「力」とは【投資初心者必読】こんにちはっ!外資系バンカーのマッケイです。今回は、投資をこれから始めようとしているみなさまへ投資をする前のマインドセットをお伝えします。今回の記事はあくま...
あわせて読みたい
複利運用のメリットと複利運用を実現するオススメ投資先5選【まとめ】
複利運用のメリットと複利運用を実現するオススメ投資先5選【まとめ】こんにちはっ!外資系バンカーのマッケイです。今回は長期投資をする上で必ず押さえておきたい複利運用の考え方と、最後に複利運用を実現するオススメの投資先を5つまと...
目次
閉じる