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【つみたてNISAおすすめ投信はこれ!】SBI証券のSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドを徹底検証。

2020 6/09
【つみたてNISAおすすめ投信はこれ!】SBI証券のSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドを徹底検証。
2018年につみたてNISAがスタートし、SBI証券や楽天証券などのネット証券を中心につみたてNISA関連銘柄も当初と比べかなり増えてきた様子です。
 
特に長期積立がテーマとなっているつみたてNISAでは、コストバランスの重要性を各証券会社が積極的に伝え、人気投信ランキング上位には低コストのインデックスファンドが常に上位を占めるようになりました。
 

※SBI・楽天証券HPデータを元に作成
 
 
信託報酬が0.1%を切るインデックスファンドが多く、その中でも特徴的な投資信託が、SBI証券で販売開始以来不動のNo.1投資信託「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」です。
 
つみたてNISA活用組はまだシロウト投資家の割合が多く「とりあえず人気だから。」という理由でこのファンドに積み立てている方も多いと思いますが、将来ハイパフォ投資家になる為には中身の精査が非常に重要なので、今回は「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」についた詳しく考察していきます。
 
目次

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドとは

 
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは、世界最大級の運用会社である「バンガード」と「SBIグループ」今日共同で開発したNISA界最強とも言える低コストインデックスファンドです。
 
2020年5月現在ではSBI証券(おそらく他証券も含め)現在もっとも信託報酬の安い(0.0938%)となっております。

バンガードとは

 
米国ペンシルベニア州に本社を置く世界最大級の運用会社です。運用資産総額は5.6兆ドルに及びます。
 
特にETF界のローコストリーダーとして、世界のオープンエンド・インデックスファンドの中で約4割のシェアを誇る運用会社として有名です。
 

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの基本的な仕組みとは

 
主に米国株式市場の中でもS&P500に属する銘柄に投資をしています。
 
注目すべきは、バンガード社の看板ETFである「バンガード・S&P500ETF(以下VOO)」を通じて米国株式市場に投資しているという点にあります。
 
VOOは米国ETFの中でも大人気のETFで、低コストETFとして多くのETF投資家が保有している銘柄です。
 

【出所】「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド交付目論見書」より抜粋
 
 
このファンドの詳細を知るに当たっては、投資対象ファンドであるVOOを知ることが重要になります。
ミク
ミク
S&P500ってなんですか?

S&P500とは

 
S&P500というのは、NY証券取引所やNASDAQ等の主要な米国取引所の大型株から500銘柄をピックアップして選ばれている指数で、米国ダウ平均と肩を並べて重要視される代表的米国株式指数です。
 
時価総額を指数化しているので、時価総額の大きな銘柄(つまり、大型株)に影響されやすい特徴があります。
 
 

【出所】Finviz: https://finviz.com/map.ashx
 
 
上の図は、S&P時価総額が高い企業の面積が大きくなるように作られたヒートマップです。
 
これを見ると、「マイクロソフト(MSFT)」「アマゾン(AMZN)」「アップル(AAPL)」「アルファベット(GOOGL)」「フェイスブック(FB)」の時価総額が圧倒的に高いことが確認できますね。
 
つまり、S&P500はこれらの企業の株価に大きく影響されやすいことを意味します。
S&P500はIT企業関連が銘柄が多いというイメージを持っている方もいるけど、実際は様々な業種の大型株が含まれているんだ。
マッケイ
マッケイ

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの構成銘柄

 

【出所】「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド月次レポート2020/4/30」より抜粋
 
 
 
組入上位銘柄を確認すると、S&P500のヒートマップの時価総額上位銘柄とほぼ一致していることが確認できます。
 
S&P500というとなんとなくIT銘柄中心というイメージをお持ちの方も多いですが、実際には時価総額で並べたら結果的にIT企業が名を連ねているだけ、ということです。
 
「金融」や「ヘルスケア」の分野にもしっかり投資をしているということを認識しておきましょう。
 

バンガード・S&P500 ETF(VOO)とは

 
VOOはバンガード社が運用している上場投資信託です。
 
SBI証券の「海外ETF保有人数ランキング」では堂々の4位(ちなみに、上位4位までは全てバンガード社のETF)となっており、その人気ぶりが伺えます。
 
特に経費率が非常に安いことで有名で、その経費率はなんと0.03%と投資信託はもちろん、他ETFと比べても圧倒的な安さのため長期投資家にはとても愛されているETFなのです。
 
組入上位銘柄は、1位から順に「マイクロソフト(5.03%)」「アップル(4.46%)」「アマゾン(3.19%)」「フェイスブック(1.88%)」「アルファベット(1.63%)」となっており、当然ながらほぼSBI・バンガード・S&P500に一致していることがわかります。
※2020年5月14日現在
 

SBI・バンガード・S&P500とVOOの違い

 

ミク
ミク
経費率が安いなら、VOOに投資した方がいいのではないですか?
総合的な使い勝手という意味では実はそうとも言えないんだ。比較表で確認してみよう。
マッケイ
マッケイ


 
 
 
SBI・バンガード・S&P500にするメリット
 
・1円から投資が可能
 
・分配金が自動再投資のため効率が良い
 
・為替手数料・購入手数料がかからない
 
・つみたてNISAで非課税投資が可能
 
 
VOOは最低投資金額が決まっているのに対してSBI・バンガード・S&P500は、1円から投資ができるため、より資金効率を高めた運用が可能になります。
 
VOOは分配金の自動再投資がなく、ある程度分配金が溜まったところで手動で再投資をしなければいけませんが、SBI・バンガード・S&P500は自動再投資をしてくれるため長期投資家には使い勝手が良いです。
 
さらに、VOOは20.315%の源泉徴収後の分を再投資することになるため自動再投資の方がさらに運用効率は上がると言えます。
 
VOOは米ドル建てのため、米ドルにする際には為替手数料がかかることが多く、さらに購入時手数料もかかりますが、SBI・バンガード・S&P500は円建てで投資できるため、為替手数料がかからず、もちろん購入時手数料も無料です。
 
何より、つみたてNISAを利用した非課税運用は、経費率など気にならない程運用効率を高めることができます。
 
 
VOOにするメリット
 
・経費率がSBI・バンガード・S&P500より安い
 
・ドル建てで運用ができる(為替リスクと株式リスクを分割できる)
 
・分配金を受け取れる
 
 
VOOで資産運用するメリットは、何と言っても経費率がSBI・バンガード・S&P500と比較して約1/3であることです。
 
長期投資する上で、年単位でかかってくる経費が1/3なのはとても大きいです。
 
 
800万円を20年間運用した場合の経費率比較
 
(VOO)
800万円×0.03%×20年=48,000円
 
(SBI・バンガード・S&P500)
800万円×0.0938%×20年=150,080円
 
 
ドル建てで運用できるのも大きなメリットです。
 
少し上級者向けの話にはなりますが、SBI・バンガード・S&P500は円建て投資で「為替ヘッジなし」なので、株式が上昇していても為替が円高になっていた場合は、株式の値上がり益をダイレクトに享受できません。
 
比べてVOOはドル建てで、為替リスクと株式リスクを分けることができるので為替に関係なくダイレクトに株式のリターンを享受することができます。(ちなみに、マッケイは米国ETFへの投資メリットはここの部分が最も大きいと思ってます。)
 
また、長期積立投資において分配金を受け取る必要があるのかは疑問ですが(しかもドルで)、分配金が欲しいと思う方にとってはVOOがおすすめです。

まとめ

 
経費率以外の投資効率性や分かりやすさを勘案すると、長期投資という面ではSBI・バンガード・S&P500がほぼ勝っています
 
経費率についてはVOOに軍配ありですが、長期投資で出た利益に対する非課税分を考えたらおそらく経費の差よりも非課税額の方が大きくなると予想します。
 
つみたてNISAを始めていない人は、SBI・バンガード・S&P500は絶対おすすめ!
マッケイ
マッケイ
 

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