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つみたてNISAはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一本でいいって本当?

2020 6/09
つみたてNISAはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一本でいいって本当?
ミク
ミク
つみたてNISAは投資信託の本数が多くてどれを選べばいいのかわからないわ。

今回は、Fund of the Year 2019で1位を受賞していて、つみたてNISAの中でもとても人気が高いeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)について説明しよう。
マッケイ
マッケイ

つみたてNISAを始める際にみなさんが悩むのが投信銘柄選びですよね。

今後10年以上付き合っていくパートナーになりうるので慎重になるのは当然のことです。

その中でも特に人気の高い投資信託がeMAXIS Slimシリーズです。
 
 
eMAXIS Slimシリーズの特徴
 
・圧倒的な低コストを実現しインデックスファンドの新雄
 
・今後の更なる低コスト化にも都度対応していくと自負
 
・米株特化型からバランス型まで幅広い投資先をシリーズ化
 
 
eMAXIS Slimシリーズの特徴は何といっても低コストインデックスでありながら、シリーズの中で幅広い投資先に投資をすることができる点にあります。
 
バランス型から新興国、米株(S&P500)に特化した運用まで全ての長期運用がeMAXIS Slimシリーズで収まる為、投資方針の決定やリバランス等にとにかく時間をかけたくない方や優柔不断な方にはとてもありがたいシリーズでもあります。(何の知識もなければとりあえずeMAXIS Slimシリーズから選択すれば外れない。)
 
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)についての記事も載せているので、比較してみよう!
マッケイ
マッケイ


その中でも特に人気の高いeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を考察していきます。
 
目次

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは

 
 
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の特徴
 
・日本株を含む、世界の先進国や新興国の株式に投資
 
・MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。
 
・為替ヘッジはしない
 
 
日本株を含む様々な国の株式市場に投資をしていくので他の銘柄と比べてかなり分散を効かせた運用が可能になる点が大きな特徴です。
 
インデックスファンドなので主要となる指数に追随するパッシブな運用をしていきますが、その参照指数となるものがMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスという指数です。
 
低コストインデックスファンドは原則為替ヘッジを行わない為、為替による影響をダイレクトに受けます。
ミク
ミク
為替リスクって重要なんですか?

重要だよ。投資信託自体は円建てだから分かりづらいけど、もし世界の株価が上昇していても為替が円高になっていたら為替による損失が投資信託の基準価格を押し下げてしまい、あまり利益が出ないんだ。
マッケイ
マッケイ
ミク
ミク
為替ヘッジしないってことは各国の為替状況にも影響されるってことですか?

その通りだよ。主要通貨は米ドル建てなので主には米ドルに影響されるけれども、様々な国に投資をしている分その他投資国先の通貨にも一部影響されるよ。
マッケイ
マッケイ

投資先の内訳を見てみよう

 
【出所】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)交付目論見書
ミク
ミク
かなり幅広い投資先に投資しているんですね。

これだけの分散をさせながら圧倒的な低コストを実現しているから人気なんだ。
マッケイ
マッケイ
 
読み解くポイント
 
・米国株の比重が大きい為、米国市場に最も影響を受けやすい
 
・新興国株式も組み入れられており、国別に細かく分散されている
 
 
投資先の全体構成として、「先進国割合:88.5%、新興国割合:11.5%」となっています。
 
先進国の中でも米国への投資が55.8%と最も大きく、その他先進国には細かく配分されながら残り44.8%占めている構成になります。
 
新興国へは「中国・台湾・韓国」を中心にかなり細分化した投資をしています。
 
11.5%分新興国投資もできている為、ポートフォリオ上別で新興国株式ファンドを保有しなくてもこの投資信託一本で新興国株式市場も幅広くカバーできてしまうことも特徴です。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとは

 
米MSCI社が提供する外国株式インデックスです。
 
グローバル投資の際に多くの投資信託やETFがベンチマークにしている世界でも有数のインデックスで、広範囲な対象先を指数化している点が特徴です。
 
70ヶ国(先進国24ヶ国、新興国21ヶ国、フロンティア国(発展途上国)25ヶ国を含む約70ヶ国の株式市場を指標としてます。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に投資をするということは、一国の成長力に囚われずに、全世界の成長力に追随させながら資産を増やすことのできる究極の長期投資と言えるよ。
このインデックスを見ることで世界全体の経済が縮小しているのか拡大しているのかもわかるね。
マッケイ
マッケイ

ファンドパフォーマンスを見てみよう

 
【出所】SBI証券ホームページ
 
 
純資産の流出入額推移を見ると、ブロガー人気ランキングNO.1だけあってファンド開始以降順調な資産流入額になっています。
 
ファンドの純資産流入推移は人気度の象徴とも言えます。
 
特に2020年には「圧倒的低コストで幅の効いた分散ができる投資信託」という特徴で一気に有名になり流入額も爆発的に増えてきました。
 
【出所】SBI証券ホームページ
 
 
2020年5月27日現在の騰落率は上記のようになっています。
 
これだけでは良いのかどうかイメージわかりづらいので同シリーズで最も低コストで米国S&P500に特化した投資信託「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と比較してみましょう。
 
【出所】SBI証券ホームページ
 
 
比較すると、若干ながらeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に軍配がありますね。
 
コロナショックの影響で全世界株式の方は10%強保有している新興国株式が足を引っ張ってしまっていること、また米国株式市場が時価総額の高いFANG(facebook、amazon、netflix、google(アルファベット))を中心に大きく上昇していることが基準価格騰落率に差を生んだと言えます。
 
 
ポイント
 
・幅広い分散をしている分、新興国株式が足かせになる可能性がある。
 
・為替リスクが多通貨に渡る為、新興国通貨が足かせになる場合がある。
 
【出所】SBI証券ホームページ
 
組み入れ上位銘柄を見ると一部ネスレやアリババ等もありますが、基本的には米株で占められていることがわかります。
 
特にS&P500銘柄が多く、時価総額の高い米国情報通信銘柄の動向に比較的左右されやすいと言えます。
 
米国情報通信銘柄の時価総額は世界的にも圧倒的な時価総額を誇り、世界株は基本的にこれらの銘柄に引っ張られ安いといっても過言ではありません。

まとめ

 
信託報酬が0.1144%と、つみたてNISA界でもダントツの低コストを実現しているeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は長期投資に抜群に向いていると言えます。
 
現在の世界株式市況は米国株式市場(特に情報通信)に引っ張られるような動きですが、今後10年20年という長期目線で世界を俯瞰した場合には主役交代の可能性は大いにあります。
 
そのようなリスクにも幅広い国別分散で対応している点で、低コスト長期分散投資でこのファンドの右に出るものは今のところないと言っても良いでしょう。

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