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イナゴ投資家が投資で勝てない理由を徹底解説【イナゴチェック項目有り】

2020 10/17
イナゴ投資家が投資で勝てない理由を徹底解説【イナゴチェック項目有り】

現在のグロース株バブルに伴い、またしてもイナゴ投資家が激増している様子です。

一昔前の2017年仮想通貨バブルを覚えている方も多いと思います。

あの時はビットコインが10万円代から一気に200万円代まで上昇し、仮想通貨ブロガーやツイッター民の中では次に爆上げするアルトコインを探しては紹介をしまくり、イナゴ投資家がそれを一生懸命見ながら購入するという第一次イナゴバブルでした。

BTCチャート(月足)

結果。。。

2018年を境目に一気に状況は一転しビットコインは30万円代まで下落し、無残にもほぼ無価値状態が現在も続いているアルトコインがなんと多いことか。

そして、当時のイナゴ投資家の中には大損するどころか、売買益で新規コインの購入を繰り返し、最終的な暴落によって税金が払えないという末路に陥ってしまう方もいます。

そして、2020年現在また同じことが起きようとしています!

今回のイナゴ投資家の投資対象は仮想通貨ではなく、「米国グロース株」です。

以前のビットコインが今回のZOOMちゃんといったとこでしょうか。

今回は、米国グロース株で絶賛激増中のイナゴ投資家に警告をならすべく、「なぜイナゴ投資家が勝てないのか。」に焦点をおき説明していきます。

目次

勝てない理由その1. インフルエンサービジネスを理解していない

イナゴ投資家の情報収集力はとても素晴らしいと思います。

常にアンテナを張りながら自身の考え方に似ているインフルエンサーを探し出し、寝る暇を惜しんでインフルエンサーの紹介銘柄を探し出すたゆまぬ努力には感服します。

しかし、その努力が報われることはないでしょう。

なぜか?

物事は全て発信者優位で動いており、発信者側の意図を理解しようとしていないから

・発信者はあなたを儲けさせようと思っているわけではない
・発信者は投資でのトラックレコードがある投資のプロではない
・投資よりも発信したほうが儲かるから発信している

イナゴ投資家はここを理解していないのです。

仮想通貨バブルの際も仮想通貨ブロガーと名乗り、出来高すらほぼない新規銘柄などを紹介しまくるインフルエンサーが増えましたが、現在彼らのほとんどは退場しているか、もしくは他の〇〇ブロガーかyoutuberに転身をしてるはずです。

彼らの仕事は、投資で儲けることではなく、とにかく銘柄を紹介しアクセスを稼ぎアフィリエイトで成果を出すことなのです。(別にこれが悪いわけではなく、あくまでも「稼ぎ方」の問題です。)

彼らはその銘柄への投資で儲けるために自己研鑽しているのではなく、あくまでもアクセスを稼ぐために銘柄分析をし、紹介をしています。

発信をしている以上、自身で投資でももちろん投資をしますが、その額は資産の中のごくごく一部(ひどいと数百円、数千円レベル)です。

これはビジネス上実際に投資をしている既成事実が必要なわけで、そこであえてリスクを取り行く必要がないからです。

このように、イナゴ投資家はまずイナゴをしている相手をしっかり観察し、「この人はなぜ発信をしているのか?」という本質に立ち返る必要があります。

勝てない理由その2. 高値で安易に購入し、上昇時になかなか売れない

続いて、イナゴ投資家は「なぜ買うのか?」という点にフォーカスします。

イナゴ投資家がある銘柄を購入するまでのスキームを確認しましょう。

  1. インフルエンサーのツイッターorブログチェック
  2. 紹介銘柄のチャートを確認
  3. 上昇していることを確認し購入
  4. 上昇時にはひたすらホールド

問題は3と4です。

イナゴ投資家は、「今は上がっていないけど、これから上がります!」という銘柄には投資をしません。

したがって、インフルエンサーもそのような銘柄は紹介せず、今すでに上がっていて、これからも上がり続ける(と思われやすい)銘柄を紹介します。

つまり、イナゴ投資家は将来を見ずに過去ばかりを見て投資をする傾向にあるのです。

それは、常に上昇相場における高値圏で購入し続けることを意味し、マーケットの10歩も20歩も遅れて投資をしているに他なりません。

そして、もう一つの特徴として、上昇時に売れないというジレンマがあります。

真の投資家は、購入時にはある程度銘柄に対する売却までのロジックをすでに固めており、そこに感情を入れずに淡々とロジック通りに管理〜売却までを行います。

しかし、イナゴ投資家は買うだけ買って売却までのロジック全くないので、どこまで上がったら売ればいいかがわからず、全て感情で売却をします。

そもそも人が勧める銘柄に売却ロジックがないのは当然で、このロジックがなければ上昇時に利確できないのも当然なのです。

勝てない理由その3. 高値で安易に購入し、下落するとサクっと売却

常に高値で投資をすることが決して悪いことではありません。

むしろ、グロース株においてはオニールの成長株投資法でもあるように、「高値で購入し、さらに高値で売却する。」という新高値投資はとても有用です。

ただ、イナゴ投資家は高値で売ることができない上に、少しでも下落するとサクっと売却します。

これは損切り貧乏とも呼ばれます。

・購入後20%上昇⇨その後ジリジリ下落し、-5%前後で売却
・購入-3%下落⇨売却⇨その後上昇で高値購入⇨その後下落で売却

儲からないイナゴ投資家あるあるです。

前者は売却ロジックができていないがために起きることであり、後者は「話ちゃうやん!」と人のせいにするパターンです。

勝てない理由その4. リスク(ポートフォリオ)管理ができない

投資においてリスク管理はとても重要ですが、イナゴ投資家は人に勧めらえたものをひたすら買うだけの人種なので、基本的なリスク管理ができていません。

そのマインドは単純で、下落相場では新規投資をしませんが上昇時にはひたすら購入を続けるので、含み益も含めて総資産に占める割合の多くがその銘柄なんてこともあると思います。

そうなっても売れないのがイナゴ投資家の凄さなのですが。。。

・総資産に対する投資資金量を予め決めておく
・含み益も勘案し、資産割合から売却シナリオを考えておく


ここら辺のリスク管理は最低限大事でしょう。

勝てない理由その5トレンドを無視して長期保有したがる(長期トレンド崇拝)


イナゴ投資家は基本的に長期投資という考え方が好きな割には、結果長期投資ができない人種です。

なぜなら、その銘柄は長期的に上昇することなく、短期で下落トレンドを歩む場合がほとんどだからです。

仮想通貨バブルの時、「10年持つぞ!」と思って意気込んで買ったイナゴ投資家の中で、現在仮想通貨を持っている人がどれくらいいるでしょうか。

先ほど、イナゴ投資家は損失時にサクっと売却すると言いましたが、それとは対象に、下落しても「長期ホールドすれば(いつか)上がる!」と、なんの根拠もなくその銘柄を崇拝し保有し続けるイナゴ投資家もいます。

基本的に、インフルエンサーが紹介するような銘柄で長期投資は有り得ません。

なぜなら、インフルエンサーは何かしらのバブルに乗ることで短期的な収益を狙うからです。

彼らにとって、長期トレンドよりも短期的なバブル相場の方が都合が良いわけです。

まとめ

マッケイは、決してイナゴ投資を完全否定しているわけでは有りません。

冒頭でもお伝えしましたが、イナゴ投資家の情報収集力はとても高く投資には「ソーシング(銘柄発掘)能力」も非常に重要だからです。

ただ、

上昇相場時における売却シナリオを持つ

ここがほとんどのイナゴ投資家に足らない視点です。

イナゴ投資家は上昇時に新高値で売却できないのです。


この視点を持つには結論銘柄分析やトレンド分析が必須であり、現在の米国グロース株バブルに落とし込むと、

・保有銘柄の決算日すらわからない
・保有銘柄がどれくらい割高なのかわからない
・そのビジネスモデルが具体的にイメージできない(EX.ZOOMはリモート社会でこれから伸びるだろう程度)
・どのように株価が伸びれば売却するかをイメージ出来ていない
・保有銘柄が下落する場合のシナリオが分からない


ここら辺が具体的でない方は、グロース株への投資を控えることをオススメします。

勝てる分野で、勝つべくして勝ちましょう!!

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