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仮想通貨界の米ドル?テザー(USDT)のメリットを徹底解説

2020 11/23
仮想通貨界の米ドル?テザー(USDT)のメリットを徹底解説

11月に入りビットコインの価格がとても上昇していますね。

2017年の仮想通貨バブルの際にビットコインは最高値205万円をつけており、その後は下落を続け一時2019年には30万円代まで下落をしましたが、11/23現在ビットコインは192万円をつけており、最高値更新まであと7万円まで近づいています。

そんな中、ビットコインやイーサリアム等の仮想通貨とは少し趣旨の異なる人気の仮想通貨があることをご存知でしょうか。

今回は、テザー(Tether/USDT)と呼ばれる仮想通貨についての説明をします。

目次

テザー(Tether/USDT)とは

テザーとは米ドルに連動する仮想通貨です。

つまり、米ドルの価格にほぼ一致した値動きとなっている仮想通貨です。

テザーはTether Limitedという会社が発行が発行している仮想通貨でなので、本来の仮想通貨の在り方である非中央集権型ではなく、あくまでも発行する元の会社があるわけなので中央集権型通貨になります。

つまり、ビットコイン等の仮想通貨とは異なり、テザー社への信用リスク(破綻リスク等)を含みます。

ミクのアイコン画像ミク

なぜ米ドルと一致するの??

米ドルの価値と一致させることをペッグと呼びます。

テザーが米ドルに対してベッグできる理由はとてもシンプルで、ユーザーがTether Limited社に預けたドルをTether Limited社がプールし、同額のテザー(USDT)を発行することで成り立ちます。

この新規発行システムを「Proof of Reserves」といいます。

マッケイのアイコン画像マッケイ

つまり、預かっている米ドルとUSDTの流通量が一致していないといけないわけなんだ。

もちろん、預けた米ドルが本当にプールしてあるのかユーザーは不安になりますよね。

そこでTether Limited社は毎日プール額を公表することで、USDT信頼を維持しています。

もちろん本当に他のことに使われることなくプールしてあるのか、Tether Limited社が公表する数値は正しいのかを最終的に判断するのはユーザー自身になるため、その信用はTether Limited社に委ねられるわけです。

つまり、USDTは現状はドルにペッグしているもののTether Limited社になんらかの不祥事(資金をプールしていなかった等)が起こると一気にUSDTが下落しペッグができなくなるリスクがあります。

USDTが人気の理由とは

中央集権型の通貨という、仮想通貨最大の特徴を大きく外しているUSDTがなぜ人気なのでしょうか。

人気の理由その1. 価格変動の極めて少ない仮想通貨

USDTは米ドルに一致した価値を持つという特性上、仮想通貨の中でも限りなく価格変動リスクの低い通貨になります。

一部資産家や投資家は資産ポートフォリオの一部に仮想通貨を入れている方も多く、法定通貨には変えたくないけれども他の仮想通貨の大きな価格変動リスクから逃避させたい場合等に利用できます。

人気の理由その2. 基軸通貨をUSDTにしている取引所が増えている


国内の取引所の基軸通貨は日本円なので、仮想通貨から逃れようと思った場合は一旦日本円にする必要があります。

一方、世界的に取引額の大きい取引所は基軸通貨をUSDTにしている取引所も多く、数多くのアルトコインと通貨ペアを組んでいるケースが多いのです。

仮想通貨ポジションを常に保有している投資家にとっては、取引の都度法定通貨に変える必要がなく、USDTペアがあることで仮想通貨同士で資産を価格変動リスクから逃避させることが可能になります。

人気の理由その3. 最強の利確先仮想通貨

日本の取引所が扱っている仮想通貨は仮想通貨全体のごく一部にすぎず、世界中には将来が期待されるアルトコインが数多く存在します。

国内取引所で取り扱っていない仮想通貨を購入する場合は、国外取引所でも国内取引所でも取り扱っている仮想通貨(ビットコイン等)に変えて国外取引所に送金し、その仮想通貨でアルトコインを購入することになります。

マッケイのアイコン画像マッケイ

つまり、日本円を国内取引所で一旦ビットコインに変えて、ビットコインを国外取引所に送金してからアルトコインを購入するんだ。

ただ、逆にアルトコインを売却する際にビットコインにしてしまうと、次また購入する時まで常にビットコインの大きな価格変動リスクに去られてしまいます。

この場合に価格変動の少ないUSDTを利用することで、利確後も安心して仮想通貨でプールさせておくことができます。

USDTは資産として有効なのか


現時点では資産性としてはあまりないのが現状です。

中央集権型通貨である以上、国家が担保している米ドルと比べても単にペッグをしているというだけで、信用リスクは比較的大きい通貨です。

しかし、今後世界中でUSDT建て決済が可能になれば、ほぼ米ドルと変わらない状態でデジタル決済が可能になるためUSDTを通じて法定通貨と仮想通貨の距離が一気に近づくことでしょう。

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