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【サラリーマン節税対策】まだ税金払ってるの?iDeCoで最強節税運用の基本を徹底解説。

2020 6/23
【サラリーマン節税対策】まだ税金払ってるの?iDeCoで最強節税運用の基本を徹底解説。

確定拠出年金には、「個人型」と「企業型」の2種類あります。

<確定拠出年金の種類>

①企業型確定拠出年金

②個人型確定拠出年金

①の企業型確定拠出年金は、この制度を導入している企業の会社員が加入できるもので、企業が従業員に変わって拠出金を積み立てながら、それを従業員自身が運用するというものです。

また、「マッチング拠出制度」を導入している企業であれば、一定の範囲内で従業員が上乗せで積み立てをできる場合もあります。

確定拠出年金の本質は、
下の記事を確認しよう!
マッケイ
マッケイ

それに対して②の個人型確定拠出年金は①に加え、自営業者(第1号被保険者)や主婦/主夫(第3号被保険者)、企業型確定拠出年金の無い会社員や公務員(第2号被保険者)も加入できるようにしたものが「iDeCo」です。

目次

iDeCoのメリットは?

iDeCoのメリットは何と言っても税制メリットです。

基本的には企業型確定拠出年金と同じです。

①掛金は全額所得控除対象になり、所得税・住民税が軽減されることで節税になる。

②受け取り時に、一括受け取りであれば「退職所得控除」、年金形式での受け取りであれば「公的年金等控除」が受けられ、手取りが多い。

③運用益は全額非課税。


3つともメリットとしては絶大ですが、多くの人にとってiDeCo効果が大きいのが①になります。

自営業者の場合は節税対策もある程度融通が聞きますが、会社員や公務員などの第2号被保険者の場合は節税対策の幅があまり無いので、積み立てNISAやその他運用を差し置いてでもiDeCoへ最大額での拠出をオススメをします。

拠出額の「全額」が控除対象になる威力はとても大きく、所得税・住民税が高い(収入が多い)方ほど有利になります。

②については確かにメリットであり、我々が将来受け取る公的年金や退職金にも原則税金がかかることを考慮すると、このような控除の対象になることはメリットではあります。

しかし、iDeCoでは根本的に「なぜ自分で積み立てたお金が収入になるのか。」という考え方(そもそも貯金として積み立てればこのような税金はかからない)もあり、これは考え方次第ではデメリットにもなります。


③のiDeCoメリットは大きいです。

数十年に渡る超長期運用になりますので、基本的には数百万円単位の利益を生み出すことが前提の運用です。

iDeCoの利益を享受することを前提とした③の全額非課税は非常に大きく、運用中の利益確定及び運用方針変更もしやすくなります。

ミク
ミク
この税制メリットは
活用するべきですね。
その通りだね。
税制メリットも利回りの

一部としてみよう。

マッケイ
マッケイ

iDeCoにデメリットはあるの?

①iDeCoは60歳になるまで引き出せない

20代、30代の方にとって場合によっては四半世紀以上引き出せないお金になるので、流動性という点においてはデメリットです。

しかし、これを本気でデメリットとして捉えるのはiDeCoの趣旨に反します。

税制のメリットを享受しながら、老後資金を作るもの。」と割り切りましょう。

②iDeCoは口座管理料がかかる(場合がある)


iDeCoは自身で運用する証券会社を決めて運用することになりますが、iDeCoの口座には一定の手数料がかかります。これは証券会社によって異なりますが、コストは安ければ安い方が良いです

コストは最安で、初期手数料:2,829円 月間コスト:171円です。

特に、こだわりが無く、今後積み立てNISAの併用等、投資信託での運用拡充を検討している際には、最も投信ラインナップが豊富な「楽天証券」や「マネックス証券」での運用をオススメします。

特にマネックス証券はiDeCoにかなり力を入れている様子なのでオススメします。

③iDeCoは受け取り時に税金がかかる


iDeCoのメリットとして、「②受け取り時に、一括受け取りであれば「退職所得控除」、年金形式での受け取りであれば「公的年金等控除」が受けられ、手取りが多い。」とお伝えしました。

しかし、そもそもイデコで運用をしなければ収入としてカウントされないので控除もなにも無いという点からデメリットにもなりえます。

iDeCoには細かなデメリットはあるものの、気になるレベルではありません。

それ以上に上記税制上のiDeCoメリットを最大限に享受しましょう。

ミク
ミク
口座管理に費用が掛かる
ことは知りませんでした。

長く付き合うものだから
ちゃんとデメリットも
把握しておこう。
マッケイ
マッケイ

iDeCo取扱投資信託の選び方と運用の心得

「つみたてNISA対象商品届出一覧」(金融庁)によると2020年4月年現在、金融庁に届出されているファンドは、インデックス投資信託が156本、アクティブ運用投資信託が18本あり、今後も増えていく可能性があります。

これだけあるとどのような銘柄を選ぶべきか悩んでしまう方も多く、一つ一つ精査をするのも大変です。

銘柄は証券会社によって若干異なりますが、マッケイ流の選び方はどの証券会社によっても一貫しているので参考にしてください。

心得その1.管理証券会社の中で最も信託報酬の安い銘柄を選択すべし

これはiDeCo運用においての基本の「き」です。

iDeCo運用は60歳までと期間が長く、さらに途中で引き出すこともできません。

したがって、運用コスト(信託報酬)には十分気を使わなければならず、

このコストによって長期的に数十万円ものリターンの違いが生み出される可能性があります。

同じカテゴリーの中であれば、最もコストが安いものを選びましょう。

心得その2.シンプルなポートフォリオを心がける

iDeCoで運用できる資産カテゴリを大きく分けると、「国内株」「先進国株」「新興国株」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「REIT(不動産投資信託)」とあります。

iDeCoは長期に及ぶ運用管理になりますので、このカテゴリー全ての単一銘柄に細かく投資をするのは管理面で煩雑です。(ちなみにREITには単一銘柄はありませんが。)

最低限「先進国株」「先進国債券」をベースにした2銘柄のみでも問題ありません。

その他資産は、リスク許容度や趣味趣向で入れても良いです。

心得その3. iDeCo運用のベースは先進国株式が基本

iDeCoのメリットには「運用益が非課税」という大きな特徴があります。

これは逆にいえば「運用益が大きければ大きいほど得をする。」システムになっているということです。

たとえ「国内債券」で30年運用したところで株式にリターンには到底及ばず、iDeCoの税制メリットを最大限享受できません。

・(トータル500万円の利益)×(20.315%相当分の非課税枠)≒ 101万円の税制メリット

・(トータル100万円の利益)×(20.315%相当分の非課税枠)≒ 20万円の税制メリット

したがって、iDeCoではある程度のリスクを取りにいく方がメリットが大きく、

必然的に「株式」メインでの運用が最も効果的であります。
しっかりと一定のリスクを

取ることも大事だね。

マッケイ
マッケイ

心得その4. iDeCo×つみたてNISAとの併用で非課税メリットを最大にする

つみたてNISAと併用して運用している方はポートフォリオ管理のしやすさから、「積み立てNISA=株式メインの運用」、「iDeCo=債券メインの運用」、とシンプルに分けると管理がしやすくなるのでオススメです。

心得その5.一度保有したらコロコロ換えない

iDeCo運用は長期に渡るため、銘柄をコロコロ変えてしまっては効率の良い運用ができません。

iDeCoは運用益が非課税のためリバランスはしやすいものの、必要最低限のリバランスにとどめ、短期的な動きに惑わされてポートフォリオや銘柄を換えるべきでありません。

心得その6.iDeCoではアクティブファンドは持たなくて良い

iDeCoにはアクティブ投資信託が18本あります。

【アクティブ投信とは】

運用会社の手腕や投資信託独自に定める運用方針よって市場インデックス以上のパフォーマンスを出すことを目的とした投資信託。

アクティブファンドはコストの面からも入れるべきではありません。

アクティブファンドはインデックス投信に比べて信託報酬が高いことは間違いありませんが、

いつの時代もインデックス投信より良いパフォーマンスが出る保証はないからです。 iDeCoの運用の基本は「市場の成長曲線に合わせて資産を成長させる。」点にあります。個別単体の運用会社の運用方針や手腕を考慮すべきではないのです。

心得その7.アセットクラスは分けて運用すべし

iDeCoには「バランスファンド」というものがあります。

バランスファンドは、「株式」や「債券」を細かく分散させ、それらをパッケージ化して一つのファンドにしたものですが、個人的には以下の理由であまりオススメしません。

①個別銘柄と比べコストが高い
パッケージ化して運用をしてくれる分、個別銘柄を複数本持つよりコストが高くなる場合が多い。

②個別銘柄のリバランスが出来ない
パッケージ化されている分、市場動向によって個別銘柄の割合を調整することができない。

特に、②においては超長期運用においては非常に重要で、iDeCoは「運用益が非課税」のため、運用パフォーマンスを下げずにリバランスができることも大きな特徴の一つです。バランスファンドでは手動でのリバランスができないため、ある程度ポートフォリオ動かしたい方にはオススメしません。

逆に、多少のコストを考慮しても、長期的に各アセットクラスの割合をかっちり決めて幅広く運用したいという方にとっては、バランスファンドをベースにした運用もありです。

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