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米国成長株投資における注意点5選まとめ【知らないと危険】

2020 10/03
米国成長株投資における注意点5選まとめ【知らないと危険】

現在はズームやクラウドストライク等などの米国グロース株がコロナショック以降一気に注目を浴び、株価が数倍〜10倍近くまで短期間で一気に跳ね上がるケースも銘柄も多数あります。

GAFAと言われる、Google、Amazon、Facebook、Appleはもちろんのこと、FASTLYやSHOPIFY、CROWDSTRIKE等のズームに次ぐリモート銘柄が爆上げしています。

ちなみに、我々資産運用界隈ではよく「主婦が買い始めたら終わり。」とよく言います。

これは、普通の主婦さんが何もわからず流行りに乗ってこの様な銘柄を買い出したらそこが天井というニュアンスで使われますが、現在ズームあたりはそこらの知識のない方でも1株とかで持ってしまっている印象です。

今回は、米国成長株投資を始める前に知っておきたい米国成長株投資の注意点をまとめ形式で説明していきます。

目次

米国成長株は基本的に超割高

米国成長株で、特に国内の米国株投資家界隈で騒がれているド真ん中銘柄は超割高です。

米国成長株投資では株価の割安性をPER(1株当たりの当期純利益)ではなく、PSR(株価売上高倍率)いう指標を使って判断することがあります。

PSR=時価総額÷売上高

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なんでPERではなくてPSRなの?

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グロース株は売上の多くを成長のための投資に使っているから純利益がマイナスであることが多いんだ。マイナスだと計算指標として成り立たないから、実際には売上の成長性で判断することが多いんだ。

もちろん指標としてはグロース株意外でも使えますが、一般的に

小売:3倍程度
製造:5倍〜10倍前後
IT:10倍前後〜20倍

が標準と言われており、20倍を超えてくると割高と言えます。

2020/10現在のホットな(国内米株投資家でよく話題になる)銘柄のPSRは、20倍〜50倍のものが多く、主要なグロース株では10倍はおろか、20倍前後の銘柄すらあまり無いという現状です。

情報収集は原則英語


米国株投資家で自身の投資理論に基づいて運用をしている方のほとんどは、情報収集ためのリソースを現地サイトから引っ張ります。(当たり前といえば当たり前ですが)

ホットな情報が日本語訳になっている時はすでに本国では最高潮に盛り上がってきており、その段階ですでに保有している日本人投資家(米株インフルエンサー)が日本人向けに日本語で説明をしている時にはすでに株価は今までの数倍になっているケースがほとんどです。

とはいうものの、PSRが20倍以下でこれから上昇してくる様な銘柄は少なくとも日本ではあまり注目されておらず、日本語の詳細な分析記事も少ないケースが多いので、結論英語で情報をキャッチアップできない方は常に盛り上がっている最高潮で株を購入することになるのです。

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もちろんそれからでもさらに上昇する可能性があるのも米国成長株の面白い点でもあるけどね。ズームはすでにPSRが30倍を超えている状況下でも、サプライズ決算によって決算発表後1日で1.4倍に跳ね上がったんだ。

配当金は原則無いorかなり少ない

成長株へ投資をする上で配当金は原則出ない(必要無い?)と考えた方が良いでしょう。

成長株へ投資をする投資家は常にマーケットがうなる様な大きな成長を求めており、誰も配当金で安定的に稼ごうとは思っていません。

配当出す金があるのであれば、事業にどんどん投資をして圧倒的に成長して株価をあげて欲しいと全ての人が思っているので成長株投資において配当を気にしてはいけません。

ボラティリティがものすごい大きい


米国成長株は株式の中でもとてもリスクの高い(ボラティリティが高い)投資部類に入ります。

もちろんその反面リターンも大きく、2020米国成長株バブルのようにたった数ヶ月で数倍に跳ね上がる様なケースもあります。

感覚値ですが通常の米国S&Pが1日で3%の下落(インデックスでは結構な暴落)した場合は、ナスダックはその2倍3倍レベル(6%〜10%)で下落し、その中でもPSRが比較的高めの成長株は3倍以上(10%以上)の下落をするイメージです。

現在はIT銘柄が米国インデックスを牽引しているためS&Pやダウが下がっているのにナスダックが大幅上昇し、個別株はそれ以上に上昇していることも日常茶判事ですが、基本的に割高株への投資をしている以上サーキットブレーカーの無い米国株式市場ではとめどなく下がる認識を持っておいた方が良いでしょう。

業績と株価が一致しないことも多い


株価は様々な要因の中で下落や上昇を繰り返しますが、その中でも特に大きい要因が「決算」です。

決算の中でしっかりと会社が成長していれば基本的には株価も上昇します。

ただ、米国成長株に限っては業績と株価が一致しないことも多々あります。

米国成長株は期待先行で株価が動いているため、「決算が良いのは当たり前」「成長するのは当たり前」なのです。

その成長が市場の予想する成長率とどれくらい乖離して上振れているのか発表前に株価がどれくらい織り込んでいるかが重要であり、現実的には決算は良好なものの市場予想とほぼ変わらず下落することや、今までの圧倒的な成長率から若干成長率が下振れただけでも暴落する様なケースが多々あります。

米国成長株は成長するのは当たり前であり、常に期待先行で株価に反映されていることを認識しておきましょう。


初心者の米国成長株投資はETFがオススメ

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夢あるけど、結構リスク高そうね。。。

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急騰トレンド時に安易に乗るとやけどしてしまうから、とにかくポートフォリオの10%〜20%程度から初めて見ることをオススメするよ。


米国成長株投資は現在最もホットな投資分野の一つですが、安易にSNS等で話題になっている銘柄に投資すると危険なのでしっかり自身で分析をした上で投資をしましょう。

また、分析や銘柄選定ができない場合は、ホットな銘柄が組み入れてられているETFを購入することがオススメです。

マッケイがオススメする楽天証券で購入できるIT系ETFの代表的なものを4つ紹介するので、見てみよう!

QQQ

ナスダック100指数に連動する成果を目指す

CLOU

クラウドコンピューティングの技術を用いてソフトウェア、プラットフォーム、およびインフラの提供を行う企業並びに関連企業への投資を目指す。

AIQ

人工知能(AI)テクノロジーのさらなる開発と、その利用拡大から利益を得る可能性がある企業、およびAIやビッグデータ分析を行うためのハードウェアを提供する企業への投資を目指す。

FINX

金融サービスの転換をもたらすイノベーションを引き起こす金融技術の最先端にある企業への投資を目指す。

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特に CLOUはクラウドコンピューティングど真ん中の銘柄が多く含まれているからオススメだよ。値動きは大きいから投資は自己責任でねっ。

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